【台北散策】国立中正紀念堂へ楽々アクセス!衛兵交代式と見どころ完全ガイド

中正紀念堂は、台湾の初代総統だった蒋介石を記念して建てられた建物です。

蒋介石が1975年に亡くなると、その翌年から建設が始まりました。設計したのは、台北の有名なホテル「圓山大飯店」も手がけた建築家です。

建物は青と白を基調としていますが、これは台湾の国旗の色を反映したものです。

天井のドーム部分には、台湾の国旗に描かれている12本の光線をかたどった装飾が施されています。

中正紀念堂という建物の名前は変わっていませんが、その前にある広場は名称が変更されています。

以前は「大中至正」という扁額が掲げられていましたが、現在は「自由広場」という名前になっています。

この広場は市民の憩いの場としてだけでなく、戒厳令解除後は市民運動の重要な集会場所となりました。

野百合学生運動など、台湾の民主化に関わる重要な社会運動・政治運動が行われてきました。

また、外交関係のある国の首脳が台湾を訪問した際の歓迎式典なども、ここで執り行われています。

このように中正紀念堂は、台北を代表する建造物の一つとして、重要な役割を果たしています。

衛兵交代式

長年、中正紀念堂の名物とされてきた「衛兵交代式」ですが、軍事政権時代の名残りとして現代の民主主義社会にそぐわないという判断から、2024年7月15日をもって廃止されることになりました。

午前9時から午後5時まで、台湾の儀仗隊が1時間ごとに大忠門と大孝門の両側門から出発します。儀仗隊は紀念堂の周囲を巡回した後、建物正面の民主大道で約15分間の訓練展示を行います。

自由広場

入口から自由広場の方向を見ると、中正紀念堂の本館を一望することができます。

台湾は小さな島国というイメージがありますが、この自由広場の壮大さに圧倒されます。

広場に敷き詰められた石畳の模様も独特な美しさがあり、写真スポットとして人気です。

自由広場の牌坊(はいほう)は、五つの門と六本の柱、そして十一層の楼閣という構造を持ち、これは中国古代の王朝における帝王陵墓前の「神路」と同様の様式で、封建時代における最高位の建築様式を表しています。

自由広場のリフレクション

また、自由広場では、大雨が上がった後、水たまりに映る中正紀念堂の美しい「リフレクション(反射景)」を撮影することができます。

スマートフォンやカメラを水たまりに近づけ、広角モードで撮影すると、SNSでも映える印象的な1枚が撮れます。

蔣介石の銅像

青と白を基調とした中正紀念堂には、大きな蒋介石の銅像が安置されています。

この銅像は建物と同様に「東に座して西を向く」位置にあり、中国大陸の方向を見据えています。

これは、蒋介石の中国本土奪還への願望を象徴するように設計されたと言われています。

建物の特徴的な階段には深い意味が込められています。

正面の花崗岩の階段は84段、大広間への階段が5段で、合計89段となっています。これは蒋介石の享年89歳を表しています。

また、階段の中央には台湾の国章が配され、白と黒の配色で「御路」を表現しています。

伝統建築において「御路」は皇帝の宮殿や廟堂にのみ使用が許された様式でした。

このように、この建物は一見、総統である蒋介石を記念する施設に見えますが、実際には皇帝としての蒋介石を讃える要素が随所に散りばめられています。

そのため、民主主義を重視する現代の台湾の価値観とは相容れないとの声が上がり、自由広場の改名や衛兵交代式の形式変更といった見直しが行われてきました。

国家両庁院

中正紀念堂の右側には「国家戯劇院(国立劇場)」が位置し、その前には広大な庭園が広がっています。

左側には「国家音楽庁(国立コンサートホール)」が配され、建物が左右対称の美しい構成を成しています。

古代中国の宮殿建築様式を継承したこれらの建物は、青空を背景に壮麗な姿を見せ、観光客に人気の撮影スポットとなっています。

ライトアップ

中正紀念堂の夜景は、昼間とは異なる幻想的な雰囲気で多くの観光客を魅了しています。

平日のライトアップは台湾中央気象局が発表する日没時刻に合わせて開始されます。

祝日には本館の屋上照明に加え、大忠門、大孝門、そして自由広場の牌楼もライトアップされ、これらも同じく日没と共に自動的に点灯します。

消灯時間は平日、祝日ともに夜12時となっています。

夏は日没が遅いため、ライトアップを見るまでに少し待ち時間がありますが、冬なら午後5時か6時頃から美しい夜景を楽しむことができます。

台湾新幹線

高速鉄道の台北駅からMRT(地下鉄)と徒歩を組み合わせて中正紀念堂にアクセスできます。

淡水信義線(レッドライン)または松山新店線(グリーンライン)をご利用の場合は、中正紀念堂駅で下車します。駅の3番出口からは徒歩約8分、5番出口からは徒歩約9分、6番出口からは徒歩約13分で中正紀念堂に到着します。

また、中和新蘆線(オレンジライン)をご利用の場合は、東門駅で下車し、3番出口から徒歩約8分で中正紀念堂に到着します。

台湾鉄道

台湾鉄道(台鉄)と台湾高速鉄道(高鐵)の台北駅は同じ建物内にあるため、どちらからでも同じようにアクセスできます。

台北駅からは、MRT(地下鉄)の淡水信義線(レッドライン)または松山新店線(グリーンライン)に乗り、中正紀念堂駅で下車します。駅から中正紀念堂までは、3番出口から徒歩約8分、5番出口から徒歩約9分、6番出口から徒歩約13分とそれぞれ異なりますので、お好みの出口をお選びください。

もうひとつのアクセス方法として、中和新蘆線(オレンジライン)を利用して東門駅で下車する方法があります。東門駅の3番出口から徒歩約8分で中正紀念堂に到着できます。

台北MRT

淡水信義線(レッドライン)または松山新店線(グリーンライン)をご利用の場合は、中正紀念堂駅で下車します。駅の3番出口からは徒歩約8分、5番出口からは徒歩約9分、6番出口からは徒歩約13分で中正紀念堂に到着します。

また、中和新蘆線(オレンジライン)をご利用の場合は、東門駅で下車し、3番出口から徒歩約8分で中正紀念堂に到着します。

中正紀念堂へは、台北市内を走る路線バスでもアクセスできます。15番、18番、20番、22番、37番、204番、208番、214番、236番、248番、249番、251番、252番、261番、263番、270番、293番、297番、621番、623番、630番、651番などの路線が利用可能です。「中正紀念堂」バス停または「南門市場」バス停で下車し、そこから徒歩で中正紀念堂まで向かうことができます。

相乗り

台湾のバスは運転が荒いことがありますし、台北MRTを利用する際は駅まで10分程度歩く必要があります。そのため、乗り物酔いが気になる方や、長時間の徒歩が難しいお子様・ご高齢の方とご一緒の場合は、相乗りサービスの利用をおすすめします。3名までご予約可能で、リーズナブルな料金でハイヤーの快適さと利便性を楽しむことができます。

国道1号(中山高速道路)をご利用の場合は、台北インターチェンジで降り、重慶北路三段から一段を通り、忠孝西路一段、中山南路を経由して信義路一段へ向かうと中正紀念堂に到着します。

国道3号(北二高速道路)をご利用の場合は、木柵インターチェンジで降り、辛亥路を直進した後、左折して建国高架道路を通ります。その後、羅斯福路を北に向かい、羅斯福路一段で寧波東街へ右折し、愛国東路で左折すると中正紀念堂に到着します。

駐車場は国家両庁院駐車場(24時間営業)をご利用いただけます。料金は30分ごとに25台湾ドルで、30分未満の場合も30分として計算されます。

チャーター・ハイヤー

中正紀念堂は市内にあり、公共交通機関でもアクセスできますが、時間貸切のチャーターサービスを利用すると、台北の観光スポットをより効率的に回ることができます。

例えば、朝早く信義區の鼎泰豐で小籠包を堪能し、台北101の展望台から市内を一望するのはいかがでしょうか。その後、迪化街では台湾のお菓子を買ったりレトロな街並みを散策したり、中山エリアでは若者文化に触れながらショッピングを楽しんだりできます。

締めくくりに中正紀念堂を訪れれば、日没前後の幻想的な景色も楽しめる、充実した1日になるはずです。

tripoolの時間制貸切チャーターサービスなら、以下の特徴があります:

  1. ウェブサイトやアプリで予約可能
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Q:国立中正紀念堂の入場料はいくらですか?

中正紀念堂の見学は無料で、事前予約は必要ありません。

日本語の無料ガイドツアーもありますが、参加したい場合は見学希望日の7日前までに公式ウェブサイトから申し込む必要があります。

ガイドツアーは午前9時から午後5時の間で実施されて、所要時間は約1時間です。

音声ガイド機器も無料で借りられます。

サービスカウンターで、身分証明書(身分証、健康保険証、運転免許証、パスポートまたは在留カードなど)を預ければ利用できます。

身分証明書を持っていない場合は、保証金として1,000台湾ドルを預ける必要がありますが、音声ガイド機器を返却するときに、身分証明書か保証金が返ってきます。

Q:国立中正紀念堂の営業時間はいつまでですか?

中正紀念堂は毎日午前9時から午後6時まで開館しています。ただし、旧正月の大晦日や元日、二二八和平記念日、年次設備点検日、台北市で災害による休業日が発令された場合など、臨時休館する場合がございます。なお、庭園エリアは午前5時から午後12時まで利用可能です。

Q:tripoolのチャーター・ハイヤーの予約方法を教えてください。

現在ご覧になっている公式サイトから予約が可能です。日本語ページがありますので、案内に沿って予約してください。
予約後は、tripoolのアプリをダウンロードしてください。アプリでメールに記載されている予約番号を入力すると過去のすべての予約を管理し照会できます。
乗車の30分前からは台北アリーナに向かうドライバーの位置情報をリアルタイムで確認できます。
また、チャット機能には自動翻訳機能があるため、ドライバーとは日本語で簡単なコミュニケーションが取れます。