知らなきゃ損!台湾のレシートくじで日本人も当選できる方法|アプリで簡単管理も解説

台湾旅行の隠れた楽しみの一つが、レシートくじ「統一發票」です。台湾では買い物をするたびにもらえるレシートがくじになっており、最高1000万台湾ドルの賞金が当たる可能性があります。

日本人観光客でも簡単に参加でき、帰国後でも当選確認が可能なこのユニークなシステムを活用すれば、台湾旅行がさらに楽しくなります。

この記事では、台湾のレシートくじの基本的な仕組みから、どこでレシートがもらえるのか、賞金額や当選確率、便利なアプリでの管理方法、当選発表のタイミング、実際の賞金受け取り手順まで詳しく解説します。

また、「ザイジュー」と聞かれた時の対応方法や、短期旅行でも楽しめるコツ、よくある質問への回答も紹介しているので、台湾旅行前にぜひチェックしてください。

台湾の「統一發票」は、1950年に創設され1951年から実施されている独特なレシートくじシステムです。このシステムは、消費者が当選への期待からレシートの発行を求めることで、商店の脱税防止と国庫収入の増加を目的として作られました。

抽選は2ヶ月に1回、奇数月の25日に行われます。最高賞金は1000万台湾ドル、最低でも200台湾ドルが当たる仕組みになっています。

台湾を訪れる観光客が店舗で受け取るレシートには、主に2種類があります。

1. 従来型レシート(紙タイプ)

幅4.4cm、長さ約19cmの薄い紙にレジから直接印刷される統一發票です。昔ながらの商店や伝統的な店舗でよく使われています。

2. 電子レシート・クラウドレシート(感熱紙タイプ)

従来型より短いサイズで印刷されます。コンビニや新しい百貨店では主にこのタイプが使用されており、消費者が電子媒体のクラウドレシートのスマホアプリなどを利用していない場合の代替品として発行されます。

どちらの種類のレシートも同様にくじの対象となるため、台湾旅行中は必ずもらっておきましょう。

台湾でレシートくじの対象となる統一發票は、ほとんどの商業施設で受け取ることができます。

レシートが確実にもらえる場所

コンビニで支払う

台湾のコンビニエンスストアでは、7-Eleven、FamilyMart、OKマートなどでほぼ100%レシートが発行されます。これらの店舗では主にQRコード付きの電子レシートが渡されるため、くじの参加も簡単です。
スーパーマーケット百貨店では、家楽福(Carrefour)、全聯(PX Mart)、SOGOなどで統一發票を受け取れます。これらの店舗では電子レシートと伝統的な紙のレシートの両方が使用されており、どちらもくじの対象となります。

レストランカフェでも、スターバックスや鼎泰豊のような規模の店舗では、食事後にレシートがもらえます。

レシートがもらえない場所

大衆公共機関

一方で、台湾高鉄(新幹線)、MRT、バスなどの公共交通機関は統一發票発行免除の対象となっているため、レシートくじに参加できません。

また、夜市の屋台などは小規模事業者や特定の免税対象取引として発行義務が免除されているため、基本的にレシートはもらえません。

最後に、台湾でお買い物をする際、レシートが欲しいかと聞かれるより、「載具」(zǎi jù、ザイジュー)と聞かれることが多くあります。しかし、台湾の載具を申請するには台湾の電話番号が必要となります

台湾の電話番号機能がないSIMカードやeSIMを使用している場合は、必ず紙のレシートをもらうようにしましょう。載具バーコードの申請方法については後の章で詳しく説明します。

台湾のレシートくじ「統一發票」は特別賞から6等賞まで豊富な賞金が用意されています。

通常のレシートくじ賞金

台湾のレシートくじで最も高額な賞金は特別賞の1000万台湾ドルです。この特別賞は財政状況に応じて追加開催される場合があり、8桁の番号がすべて一致した場合に当選します。

特賞は200万台湾ドルで、こちらも8桁すべてが一致する必要があります。1等賞は20万台湾ドル、2等賞は4万台湾ドル、3等賞は1万台湾ドル、4等賞は4千台湾ドル、5等賞は1千台湾ドル、そして最も当選しやすい6等賞は200台湾ドルとなっています。

下位の賞ほど一致する桁数が少なくなり、6等賞なら末尾3桁が一致すれば当選するため、台湾旅行中でも十分に当選のチャンスがあります。

クラウドレシート専用の特別賞

台湾ではクラウドレシート普及促進のため、クラウドレシート専用の特別賞も設けられています。注意すべき点は、紙として印刷された電子レシートは対象外となることです。つまり、台湾の電話番号で載具バーコードを申請すると、当選確率が大幅に上がる仕組みになっています

電子レシート専用のくじでは、100万台湾ドル賞が1組から1000組、2千台湾ドル賞が1000組から10万組開催されます。さらに800台湾ドル賞と500台湾ドル賞がそれぞれ10万組から500万組と、非常に多くの当選枠が用意されているため、クラウドレシートを活用すればより多くの当選機会を得られます。

台湾のレシートくじを効率的に管理するには、スマホアプリの活用がおすすめです。載具(電子媒体)を申請するかどうかで、使用方法が異なります。

載具を申請しない場合のアプリ活用法

雲端發票アプリ

(画像出典:雲端發票の公式アプリストア)

多くの人が「統一發票兌獎」というアプリを推奨していますが、自動スキャン機能にトラブルが発生することがあります。

そこでおすすめなのが「雲端發票」(iOSAndroid)アプリです。このアプリなら、従来の紙のレシート、コンビニの電子レシート、載具に登録されたクラウドレシートをすべて一元管理できます。さらに、レシートをスキャンしてアプリで保存し、自動的に当選確認を行う機能も備わっています。

雲端發票の機能

アプリをダウンロード後、「我的發票」アイコンをタップし、右上のスキャンアイコンから簡単にレシートを登録できます。台湾のくじ当選番号が発表されたら、「對獎專區」を確認するだけで、自動的に当選の有無を確認できるため非常に便利です。

唯一の難点は、雲端發票アプリが台湾華語・繁体字表記のみで、日本語対応していないことです。

載具を申請する場合の手順

まず、載具申請の手続きをご紹介します。

台湾財政部統合サービスプラットフォームで「申請手機條碼」を選択し、携帯電話番号、メールアドレス、カスタム認証コード(パスワード)、そしてプラットフォームからSMSで送信されるワンタイムパスワードを入力します。システムの確認が完了すると、携帯電話バーコードの申請が完了します。

次に、メールボックスにログインして認証メールを受信し、「認証コード変更(パスワード)」と「当選通知」機能を有効にします。

雲端發票の登録

(画像出典:雲端發票の公式サイト)

雲端發票アプリをダウンロードして、まずアカウントを登録します。登録成功後、「個人設定」アイコンをタップし、歯車アイコンを選択、「手機條碼」をタップして申請した携帯電話バーコードを入力します。入力が完了すると、「手機條碼」ページに表示されます。

買い物の際は、レジで携帯電話バーコードを提示して店舗にスキャンしてもらえば、クラウド上のレシートとして保存され、紙のレシートを受け取る必要がなくなります。

台湾のレシートくじ「統一發票」の当選発表は、毎月25日の奇数月に前2ヶ月分のレシートを対象として行われます。

台湾のレシートくじは2ヶ月間を1期として管理されており、例えば5月から6月に受け取ったレシートの当選番号は7月25日に発表されます。同様に、1月から2月分は3月25日、3月から4月分は5月25日というように、奇数月の25日が発表日となっています。

台湾のレシートくじで当選した場合、賞金額によって受け取り方法と場所が異なります。

【共通】必要な持参物

  1. パスポート(台湾居留証があれば居留証も可)
  2. 当選したレシート原本
  3. 当選金額・氏名・連絡先を記入した書類

通常レシート

【通常レシート】6等賞・5等賞(200円・1000円)

コンビニ

  • 受け取り場所:コンビニ各店(7-Eleven、FamilyMart、OK超商など)
  • 受け取り時間:現金なら9:00~23:00、商品交換・チャージなら24時間
  • 受け取り方法:現金、商品交換、電子マネーチャージから選択可能
  • 注意点:5等賞は印紙税4台湾ドルが差し引かれます

【通常レシート】4等賞以上(4000円~1000万円)

  • 受け取り場所:銀行・金融機関(彰化銀行、第一銀行、農業金庫など)
  • 受け取り方法:現金のみ

クラウドレシート専用くじ

【クラウドレシート専用くじ】印刷手順

  • 印刷可能期間:抽選月の翌月6日から
  • 印刷回数:1回のみ(要注意!)
7-Eleven(iBon)

生活服務 → 電子發票 → 財政部電子發票整合服務平台 → 查詢中獎發票 → 手機條碼 → 手機番号・認証コード入力 → 印刷

FamilyMart(FamiPort)

列印查詢 → 電子發票 → 電子發票 → 查詢中獎發票 → 手機條碼 → 手機番号・認証コード入力 → 印刷

【クラウドレシート専用くじ】受け取り場所

  • 500円・800円賞:コンビニ(9:00~23:00)
  • 2000円・100万円賞:銀行・金融機関

当選したレシートの賞金受け取りには期限があります。抽選発表日の翌月6日から3ヶ月間が受け取り期間となっており、例えば1月・2月分のレシートくじの当選発表が3月25日に行われた場合、受け取り期限は4月6日から7月5日までとなります。

Q. 日本人観光客でも台湾のレシートくじに参加できますか?

はい、参加できます。パスポートがあれば外国人でも当選金を受け取ることができます。ただし、台湾の携帯電話番号がない場合は紙のレシートを必ずもらうようにしてください。

Q. 台湾旅行中にもらったレシートは、日本に帰国後でも当選確認できますか?

はい、可能です。「雲端發票」アプリを使用すれば、日本からでも当選確認ができます。抽選は奇数月の25日に行われるため、帰国後に結果を確認することができます。

Q. 夜市でレシートがもらえないのはなぜですか?

夜市の屋台は小規模事業者として統一發票の発行義務が免除されているためです。また、MRTやバスなどの公共交通機関でもレシートはもらえません。

Q. 「ザイジュー」と聞かれたら何と答えればいいですか?

台湾の電話番号がない場合は「沒有」(メイヨウ、ありません)と答えて、紙のレシートをもらってください。台湾の電話番号で載具を申請している場合は、スマホのバーコードを見せてスキャンしてもらいます。

Q. レシートくじの当選確率はどのくらいですか?

6等賞(200台湾ドル)が最も当選しやすく、末尾3桁が一致すれば当選します。クラウドレシート専用くじの方が当選枠が多く、当選確率が高くなっています。

Q. 当選した場合、どのくらいの期間で受け取る必要がありますか?

抽選発表日の翌月6日から3ヶ月間です。例えば3月25日に発表された場合、4月6日から7月5日までに受け取る必要があります。

Q. 少額の当選金はコンビニで受け取れますか?

はい。6等賞(200台湾ドル)と5等賞(1000台湾ドル)はコンビニで受け取れます。4等賞以上は銀行での手続きが必要です。

Q. クラウドレシート専用くじの当選レシートを印刷し忘れた場合はどうなりますか?

レシートは1回しか印刷できないため、印刷を忘れると受け取りができません。抽選月の翌月6日から印刷可能になるので、忘れずに手続きを行ってください。

Q. アプリが台湾華語・繁体字で分からない場合はどうすればいいですか?

「雲端發票」アプリは繁体字中国語のみですが、基本的な操作は「我的發票」(マイレシート)と右上のスキャンアイコンだけで利用できます。当選確認は「對獎專區」で行います。

Q. 短期旅行でもレシートくじを楽しむコツはありますか?

コンビニやスーパーでの買い物時に必ずレシートをもらい、アプリで管理することをおすすめします。2-3日の旅行でも、帰国後に当選結果を確認できるので、台湾旅行の楽しみが続きます。

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