台南観光の定番!赤崁楼のおすすめの回り方とアクセス方法を解説

赤崁楼

「台湾の京都」と呼ばれる台南は、台湾最古の都市です。実は、日本統治時代より以前、この地は清王朝や明王朝の海賊王「鄭成功」、そしてオランダによって統治されていました。その歴史を今に伝えているのが、赤崁楼です。

赤崁楼は1653年にオランダ人によって建てられ、当初は「プロヴィンシア城(Provintia:オランダ語で「永遠」の意)」と呼ばれていました。その後、明朝と清朝時代の移住者たちが、この地域の地名「赤崁」をとって「赤崁楼」と呼ぶようになりました。

現在の赤崁楼では、台湾の統治者の移り変わりを一度に見ることができます。オランダ統治時代の城壁、鄭成功時代の石彫像、清朝時代の寺院、そして日本統治時代に導入された近代技術による補強・改修工事の跡など、台湾の歴史が重層的に残されています。台南観光では外せない観光スポットとして知られ、真っ赤な建物と青空のコントラストは写真撮影にも最適です。

鄭成功の石像

台南観光の人気スポット・赤崁楼には、鄭成功に関する興味深い石像があります。この石像は1979年に寄贈されたもので、当初はオランダ人が跪いて降伏文書を鄭成功に差し出す様子が描かれていました。しかし、その後鄭成功とオランダ側の交渉に関する歴史文書が発見され、両者は対等な立場で和平交渉を行っていたことが判明しました。「鄭成功がオランダを打ち負かした」という伝説とは異なる史実が明らかになったため、跪いていたオランダ人の像は立ち姿に変更されました。日本でもよく聞く銅像都市伝説のような話ですね。

この史実に基づく修正により、石像の名称も「降伏の図」から「和平会談の図」へと改められました。台南観光で赤崁楼を訪れる際は、この興味深い歴史エピソードにも注目してみてはいかがでしょうか。

御贔屓牌

台南観光の名所・赤崁楼には、「贔屭(ひき)」と呼ばれる石の亀の像があります。これは、乾隆皇帝が部下の功績を称えて台湾に贈った記念碑を支える台座として作られました。

面白いことに、当初10体あった石の亀のうち1体が輸送中に海に沈んでしまったため、赤崁楼には9体しか残っていません。10体を揃えるために急遽作られた代替品は、あまりにも粗末な出来だったため、現在は嘉義公園に移されています。

さらに興味深いのは、海に沈んだ石の亀にまつわる伝説です。地元の言い伝えでは、この亀は養魚場で日月の精を吸収しながら魚やエビを食べて成長し、人々の信仰の対象となったそうです。現在はその石の亀を台南の代天府保安宮で見ることができます。

また、一見すると普通の亀に見えるこの像は、実は中国の伝説上の霊獣「贔屭」を模したものです。これは龍から生まれた神獣の一つとされています。台南観光の際は、日本の妖怪ファンの方も、ぜひこの不思議な生き物の姿に注目してみてください。

藻飾

赤崁楼には2棟の閩南(びんなん)様式の建物があり、南側に海神廟、北側に文昌閣が建っています。

台南観光で訪れる日本人旅行者の多くは、台湾の海の神というと媽祖(まそ)を思い浮かべるかもしれません。しかし、この海神廟で祀られているのは媽祖ではありません。台湾の研究者たちによると、中国発祥の海神である東海龍王が祀られているとされています。台湾の神様や伝説に興味のある方は、ぜひ訪れてみることをおすすめします。

現在の海神廟の見どころは、屋根の装飾にもあります。「鯉の滝登り」のような「藻飾」は、特に晴れた日には写真映えするスポットとして人気です。

文昌閣

台南の観光名所である赤崁楼には、文昌閣という建物があります。ここでは、中国神話の文章や学問を司る神様・魁星帝君が祀られています。魁星帝君は科挙試験の神様として知られ、日本でいう学問の神様のような存在です。

現在でも、資格試験や検定試験を控えている方は、赤崁楼を訪れて魁星帝君に参拝することができます。神様の許可を得るために擲筊(ポェ)をし、許可が出たら筆筒からボールペンを1本いただきます。その後、香炉の周りを時計回りに3周すれば、魁星帝君のご加護を受けられるとされています。

台南の赤崁楼にある蓬壺書院は教育機関として設立され、多くの学生たちが科挙試験の合格を目指して学んでいました。科挙に合格すれば官職に就くことができ、立身出世への道が開かれるとされていたのです。
見どころは、両側に配置された美しい緑釉の窓です。窓の上部には「雲路」「立処」「霄窺」「鵬程」という四つの言葉が刻まれており、これらは当時ここで学んでいた学生たちの志の高さを表現しています。

台南の赤崁楼には興味深い民間伝説が残されています。文昌閣の下に置かれている石馬は、もともと清朝の将軍の墓前に置かれていたものだそうです。

この石馬にまつわる怪異譚によると、夜になると石馬が妖怪となって人々を脅かしていたといいます。地元の人々はこれを恐れ、石馬の足を折ってしまったそうです。今でも石馬の像の足には、当時の修復の跡が残されているといわれています。

日本統治時代には、この民間伝説に興味を持った日本人教師と台湾の学者が共同で調査を行ったという記録も残っています。「台湾の京都」と呼ばれる台南には、このような不思議な妖怪伝説が数多く伝えられているのです。

台南の赤崁楼で必ず写真を撮りたいスポットといえば、東側にある花瓶型の門です。

この「瓶門(へいもん)」と呼ばれる門には、白兎と芭蕉の葉の装飾が施されています。これには深い意味が込められており、芭蕉の葉は東方を象徴する木の要素を、白兎は月を表しています。

また、兎は子孫繁栄(家が栄える)を、大きな芭蕉の葉は事業の発展(中国語で「業」は「葉」と同じ読み方)を意味します。さらに、門が花瓶の形(中国語で「瓶」は「平安」の「平」と同じ読み方)をしていることから、「家運隆盛、家内安全」という縁起の良い意味が込められているのです。

現在でも、この瓶門をくぐることで家内安全のご利益があるとされ、多くの参拝客が訪れています。

台南の赤崁楼の敷地内、海神廟と文昌閣の間には、半月形の古井戸「赤崁楼井」があります。この井戸はオランダ統治時代に作られたもので、安平の海岸まで続く地下通路があるという伝説が古くから伝えられてきました。

日本統治時代には、この伝説の真相を確かめようと、竹籠に乗って井戸の底まで降りて調査が行われました。しかし地下通路の存在は確認できませんでした。

その後も、赤崁楼の古井戸と安平古堡(ゼーランディア城)の井戸を結ぶ「秘密の通路」があるという噂が広まりましたが、1990年に台湾の研究者たちが調査を行った結果、そのような通路は存在しないことが判明しました。

現在、この古井戸の傍らには「オランダ時代の古井戸と地下通路伝説」という説明板が立てられています。台南には、このような不思議な伝説が数多く残されているのです。

台南には「大碑林」として知られる南門公園碑林と、「小碑林」と呼ばれる赤崁楼の碑林があります。赤崁楼には全部で34基の石碑が保存されており、その中には珍しい両面碑も含まれています。

この両面碑には興味深い歴史が刻まれています。1893年、台南の文人たちが「大士殿捐題修理建醮名単」という寄付者名簿を石碑の表面に刻みました。その後1944年、日本統治時代に赤崁楼が修復された際、石碑の裏面に日本語で「赤嵌楼修復記」が刻まれました。

このように、一つの石碑の表裏に異なる時代の記録が刻まれた「両面碑」は大変貴重な文化財となっています。

台南の赤崁楼の記念品ショップには、受験生に人気の「魁星餅(かいせいぴん)」や「合格祈願ペン」をはじめ、「成功ビール」、「八家將乖乖」、「至聖ラーメン」、「媽祖シュークリーム」など、台南ならではのお土産が豊富に取り揃えられています。

飛行機

高雄空港に到着したら、まず高雄MRTの赤線に乗り、高雄駅で台鉄(台湾鉄道)に乗り換えます。台南駅からは徒歩で17分ほどかかりますが、暑い日は台南市内を走る5番バスか3番バスを利用すると便利です。赤崁楼のバス停で降りれば、すぐ目の前です。所要時間は1時間半くらいです。

台湾高速鉄道(台湾新幹線)

 

平日の場合

 

台湾高速鉄道(高鐵)の台南駅から徒歩4分の沙崙駅で台鉄に乗り換え、台南駅まで行きます。そこから3番または5番バスに乗り、赤崁楼バス停で下車します。所要時間は約43分です。

休日の場合

台南駅から観光周遊バス「台湾好行」の99番(安平台江線)か88番(府城周遊線)に乗り、赤崁楼バス停で下車できます。料金は1回18元(約72円)ですが、1時間に1本しかないため、平日ルートの方がおすすめです。

台湾鉄道(電車)

台南駅からは徒歩で17分ほどかかりますが、暑い日は台南市内を走る5番バスか3番バスを利用すると便利です。赤崁楼のバス停で降りれば、すぐ目の前です。所要時間は1時間半くらいです。

台南駅から5番バスか3番バスを利用すると便利です。赤崁楼のバス停で降りれば、すぐ目の前です。所要時間は20分くらいです。

チャーター・ハイヤー

台南の赤崁楼へ行くには、電車やバスを乗り継ぐ必要があり、台南市内にはMRTもないため、観光地間の移動がやや不便です。そのため、台南市内に宿泊していない場合は、チャーター・ハイヤーでの観光がおすすめです。

特に「tripool」のチャーターサービスは、以下のような特徴があり、快適な台南観光を楽しめます:

  1. ウェブサイトやアプリで簡単に予約・管理が可能
  2. 料金がオンラインで即時確認できる
  3. 専門のカスタマーサポートが完備
  4. インターネットでドライバーやサポートと連絡可能(台湾の電話番号不要)
  5. 荷物を車内に置いたまま観光できる
  6. 外国人旅行者への対応に慣れた専門ドライバー
  7. 台南の観光スポットや地元グルメに詳しいドライバー
  8. 定期的な技術・接客態度の審査を受けているドライバー

台湾高速鉄道の台南駅からタクシーを利用する場合、赤崁楼までは約30分かかり、料金は500台湾ドル(約2,000円)程度です。一方、台湾鉄道(電車)の台南駅からなら、わずか5分ほどで到着し、料金も80~100台湾ドル(約320~400円)と手頃です。

ただし、車酔いしやすい方や高齢者の方は、できれば別の交通手段をお勧めします。

相乗り

台南観光の定番スポット・赤崁楼へ快適に行きたい方には、ハイヤーの快適さを手頃な料金で楽しめるtripoolの相乗りサービスがおすすめです。

このサービスの特徴は以下の通りです:

  1. 乗車場所の自由度:乗車場所が限定されていないため、より便利に利用できます。
  2. 効率的なマッチング:独自のアルゴリズムにより、近い場所にいる利用者同士をマッチングするため、待機時間や移動時間が短縮されます。
  3. 確実な配車:一人でも必ず車が来るため、移動の心配がありません。
  4. カスタマイズ可能な降車地点:観光スポットまで直接送迎するドアツードアサービスを提供します。
  5. 柔軟な料金システム:時間帯によっては割引が適用され、よりお得に利用できる場合があります。

台南観光では、赤崁楼以外にも魅力的なスポットがたくさんあります。それらを効率よく巡りたい方には、Round Taiwan Round(tripoolの姉妹会社)が提供する9時間のオプショナルツアーがおすすめです。
このツアーでは、歴史ある赤崁楼に加え、以下のような人気スポットから最大6カ所を選んで訪れることができます:

  1. レトロな雰囲気の安平老街
  2. 水路「四草緑色隧道」
  3. 奇美博物館
  4. 製糖工場跡地を利用した十鼓仁糖文創園区
  5. 伝統的な町並みが残る府中街
  6. 安平樹屋
  7. 歴史的建造物の林百貨
  8. 活気あふれる台南花園夜市
  9. レトロな雰囲気の神農街
  10. 伝統的な塩田
  11. 名物の牛肉スープ店「六千牛肉湯」

9時間たっぷり観光できるので、時間とコストパフォーマンスの面でもおすすめです。

Q:赤崁楼は何時から何時まで見学できますか?

 

台南の歴史的建造物・赤崁楼の開館時間は、毎日午前8時30分から午後9時30分までです(チケット販売は午後9時まで)。

Q:入場料は大人・子供それぞれいくらかかりますか?

 

台南の観光名所・赤崁楼の入場料は、大人70台湾ドル(約280円)、子供35台湾ドル(約140円)です。

Q:赤崁楼の周辺で人気のグルメスポットや名物料理を教えてください。

 

台南の赤崁楼周辺は、グルメスポットの宝庫です!名物の担仔麺(タンツーメン)、牛肉スープ、棺材板(揚げパンのシチュー)といった台南の伝統料理はもちろん、東巧の鴨肉羹(アヒルの肉のとろみスープ)、義豊阿川の冬瓜茶など、地元で人気の美味しいお店がたくさんあります。ぜひ食べ歩きを楽しんでみてください!

Q:赤崁楼から徒歩で行ける観光スポットはどこがおすすめですか?

 

台南の赤崁楼からは、多くの観光名所が徒歩圏内にあります。孔子廟、五妃廟、武廟、大天后宮、レトロな雰囲気が魅力の神農街は、すべて近距離です。少し足を延ばせば、安平老街や安平古堡(オランダ人が建設したゼーランディア城)、億載金城なども訪れることができます。

 

Q:tripoolのチャーター・ハイヤーの予約方法を教えてください。

現在ご覧になっている公式サイトから予約が可能です。日本語ページがありますので、案内に沿って予約してください。
予約後は、tripoolのアプリをダウンロードしてください。アプリでメールに記載されている予約番号を入力すると過去のすべての予約を管理し照会できます。
乗車の30分前からは台北アリーナに向かうドライバーの位置情報をリアルタイムで確認できます。
また、チャット機能には自動翻訳機能があるため、ドライバーとは日本語で簡単なコミュニケーションが取れます。