【2025年版】初めての基隆観光に最適!厳選5スポット&5グルメを巡るモデルコース - 台湾在住スタッフのイチオシ完全ガイド
基隆観光とは
近年、多くの旅行会社が基隆港を寄港地とするクルーズツアーを催行するようになり、基隆観光が一時的に人気を集めました。ただ、ネット上で調べてみても基隆に関する観光情報はそれほど充実していません。これは基隆の気候が関係しています。基隆は台北と比べて降水量が多く、実質的には夏場しか観光に適していないのです。
基隆には台北などの都会とは一味違う、懐かしさを感じさせる「基隆廟口夜市」があります。桃園空港から台湾を訪れる際は、台北観光の合間に基隆への日帰り旅行も組み込んでみてはいかがでしょう。
基隆観光で訪れるべきなスポット
基隆港
(画像出典:基隆観光局公式サイト)
クルーズ船で台湾を訪れる場合、最初に到着するのは基隆港です。船の到着時間を自分で選ぶことは難しいかもしれませんが、夜間に入港または出港するプランがあれば、ぜひそのクルーズ船を選ばれることをおすすめします。夜の基隆港は非常に美しく、山の方角を見上げると有名な「KEELUNG」の文字サインを見ることができます。基隆港の周辺には百貨店やレストランが数多く立ち並び、基隆観光の中でも最も魅力的なスポットの一つといえるでしょう。
基隆廟口夜市
(画像出典:基隆観光局公式サイト)
基隆を訪れる観光客10人中11人が基隆廟口夜市に立ち寄るといわれています。11人目は行列を見て思わず加わる人だという冗談があるほど人気のスポットです。
基隆廟口夜市がこれほど有名になった理由は、「ここでしか味わえない数々のグルメが存在する」からです。士林夜市や寧夏夜市を訪れたことがある方なら、この言葉の意味がよく理解できるでしょう。
実際、基隆廟口夜市と比べると、士林夜市や寧夏夜市は比較的新しい観光夜市です。それに対し、基隆廟口夜市は港に近いため、日本統治時代から、屋台はすでに慈濟宮というお寺の周辺で営業を始めていました。
廟口夜市には多種多様なグルメがあります。鼎辺銼(ディンビアンチュオ)、栄養サンドイッチ、チキンロール、魯肉飯(ルーローハン)、豚足、うなぎのスープから、天ぷら、台湾ソーセージ、かき氷などの軽食まで、その豊富な種類から「台湾一」という評判を得ています。
これらの料理も基隆廟口夜市の歴史を物語っています。清朝からの移民がもたらした羹(スープ料理)、日本人が伝えた寿司、刺身、天ぷら(甜不辣/テンプラー)、栄養サンドイッチなどです。
基隆観光で特に重要なのは、多くの地元向け夜市と異なり、基隆廟口夜市は観光客が多いため、英語や日本語など外国語の表示も充実していることです。そのため、言葉の心配なく楽しむことができます。
関連記事:【保存版】基隆廟口夜市完全ガイド|本当に美味しいおすすめグルメ10選と失敗しない行き方
和平島公園
(画像出典:基隆観光局公式サイト)
和平島公園は、地元の人々が夏に水泳を楽しむ場所ですが、観光客にとっては豊かな歴史的物語が最大の魅力です。
中でも最も興味深いのが「蕃字洞」で、洞窟の壁には1664年から1667年にかけてオランダ人によって刻まれた文字が今も残されています。この洞窟を見るには遊歩道を歩く必要があります。蕃字洞のほかにも、「等嶼亭」からは美しい海の眺めを楽しむことができます。
また、和平島公園内にある「阿拉寶灣(アラバオワン)」は台湾の先住民族アミ族によって名付けられた場所で、CNNが「世界21カ所の最も美しい日の出スポット」と称賛しています。阿拉寶灣という名前には「故郷」という美しい意味も込められています。
基隆観光で和平島公園を訪れるなら、毎年5月から9月までの期間に販売される午前4時から8時までの限定入園チケットがおすすめです。
正濱漁港
(画像出典:基隆観光局公式サイト)
正濱漁港は2018年に生まれ変わって以来、インスタ映えするスポットとして注目を集めています。特に晴天の日には、虹を思わせる色とりどりの台湾式住宅が背景となり、写真も一段と映えるでしょう。
基隆観光を楽しむなら、できれば昼と夕方の2度訪れるのがおすすめです。夕暮れ時になると、カラフルな住宅群がライトアップされ、その姿が水面に映り込む儚げな風景を堪能できます。
ちょっとした豆知識をお伝えしますと、この住宅の色使いは色彩の専門家が研究し、地元の方々が選んだものなのだそうです。灰色は「雨の街」という基隆のイメージを、黄色は漁船の明かりを、緑は基隆を囲む山々を表現しているとか。こんな背景を知ったうえで、お気に入りの色の建物の前で記念撮影してみてはいかがでしょう。
佛手洞
(画像出典:基隆観光局公式サイト)
仙洞巖から約20〜30メートルほど離れた場所に佛手洞(ほっしゅどう)があります。ここも自然にできた海食洞で、日本統治時代には防空壕として使用されていました。
洞窟の奥にある石壁の上部には、自然の風化によって手のひらや五本の指のように見える節理が形成されています。それがまるで仏様の手印(印相)のように見えることから、隣接する「仙洞巖」にちなんで「佛手洞」と名付けられました。
佛手洞内には複数の通路があり、それぞれ異なる洞窟へと続いています。また、中は涼しく自然のエアコンのような心地よさがあり、とても特別な体験ができます。夏の基隆観光にぴったりのスポットです。
雨の日に訪れる際は、地面が滑りやすくなったり、水たまりができたりするため、十分に注意が必要です。
基隆観光で堪能すべきグルメ
三角窗麵攤
(画像出典:フェイスブックファンページ)
基隆観光では、廟口夜市周辺のグルメを楽しむのがおすすめです。夜市から少し足を延ばせば、観光客の雑踏を離れ、地元の人しか知らない隠れた名店に出会えます。そんな穴場の一つが「三角窗麵攤(サンカクマドメンタン)」です。
国民党政府が台湾に移転した時期に食糧需要が急増し、1960年代のアメリカ援助の影響もあって、基隆の人々はご飯より麺類を好むようになりました。また、港町ならではの荷役労働者たちが、ゆっくり食べるご飯より手早く食べられる麺を好んだことから、基隆の乾麺(カンメン)は朝食の定番として親しまれるようになったのです。
三角窗麵攤は創業60年を誇る老舗で、観光客より地元の常連さんで賑わう本格派。看板メニューの乾麺は、そのままではあっさりしているので、テーブルに置かれた醤油や甘辛ソース、辛味ソースなどを自分好みに調整して楽しむのが地元流です。
■住所:基隆市仁愛區孝三路43號
正老牌咖哩麵
(画像出典:フェイスブック公式グループ)
基隆観光で立ち寄りたい穴場が「正老牌咖哩麵(セイロウハイカレーメン)」です。地元民しか知らない隠れた名店で、基隆でぜひカレー麺を味わってほしい理由は、この食文化が日本統治時代に根ざしているからなんです。
日本統治時代の基隆は、日本から一番近い港町として西洋の食文化が早くから流入し、南国発祥のカレーもこの頃に伝わりました。
戦後の1945年、国民党と共に基隆に渡ってきた潮州・汕頭(チャオシャン)出身の人々が、郷土料理「沙茶(サーチャー)」の調味料を持ち込みました。こうしてカレーと沙茶が見事に融合し、基隆ならではの「咖哩沙茶(カレーサーチャー)」という独特の味が生まれたのです。
お店の名物は「什錦咖哩炒麵(シーチンカレーチャオメン)」。ボリューム満点なので、おひとりさまなら1皿で大満足できるはず。グループでの訪問なら「蚵仔炒蛋(アーツァイチャオダン)」という牡蠣入り卵炒めも一緒に注文してみてください。基隆の海で育った新鮮な牡蠣を堪能できますよ。
■場所:基隆市中正區義二路2巷7号
小文肉羹魯肉飯
(画像出典:フェイスブックファンページ)
台湾旅行では欠かせない魯肉飯(ルーローハン)!基隆観光の際に立ち寄りたいのが地元で人気の「小文肉羹魯肉飯」です。基隆廟口夜市の有名店「天一香肉羹順」は以前食品安全の問題で営業停止になったことがありますが、こちらのお店は安心して楽しめます。
夜市から少し離れた場所にあるため観光客が少なく、地元の方々で賑わう隠れた名店。tripoolスタッフもお墨付きの美味しさです!
地元のお客さんに愛されているお店ですが、多くの方がテイクアウトするので、店内で食事をする場合はほとんど待ち時間なしで楽しめます。看板メニューの魯肉飯はもちろん、上品な味わいの肉羹湯(ロウガンタン)も一緒に注文するのがおすすめです。
■住所:基隆市中山區安一路44號
天天鮮排骨飯
(画像出典:フェイスブック公式ファンページ)
基隆観光で訪れたい地元グルメといえば、台湾式弁当の王道「排骨飯(パイクーファン)」。基隆駅から徒歩たった3分の場所にある「天天鮮排骨飯」は、地元でも評判の人気店です。アクセス抜群の立地から連日大勢のお客さんでにぎわっています。
空席があれば自由に座って注文できますが、混み合う時間帯は少し並ぶ覚悟が必要です。イチオシは「排骨蝦仁飯」!カリッと揚げた排骨(豚カツ)と新鮮なエビが絶妙なハーモニーを奏でます。トッピングの半熟卵は、箸でつつくと黄身がトロリと流れ出して、料理全体にコクと深みを加えてくれますよ。
店内飲食なら無料でいただける豚骨スープも絶品。あっさりとした味わいながら旨味たっぷりで、台湾の家庭料理の温かさを感じられる一品です。
■アクセス:基隆駅出口から徒歩3分
遠東蚵仔煎
台湾各地の夜市や地域には、それぞれ名物の「蚵仔煎(オアジェン)」があります。基隆観光の際に絶対に立ち寄りたいのが「遠東蚵仔煎」です!一皿に牡蠣が10個以上も入った贅沢な一品で、特製の「ダブルソース」(醤油ダレと甘辛ソースの組み合わせ)が絶妙な味わいを引き立てています。
アクセスも便利で、基隆駅や基隆港から近いため、観光スポット巡りの合間に気軽に立ち寄れるのが嬉しいポイント。地元の方々が日常的に昼食や夕食で利用する人気店なので、時間帯によっては並ぶこともありますが、その価値は十分あります。
tripoolの基隆出身スタッフも「子供の頃から通い続けている老舗の味」と太鼓判を押す逸品です。基隆観光で本場の味を求めるなら、地元で長年愛され続けているこのもちもち食感の牡蠣オムレツを、ぜひご賞味ください!
■アクセス:基隆市仁愛區孝四路1號
基隆観光の理想的なモデルコース
半日で巡る基隆観光ハイライトコース
クルーズ船で基隆港に早朝着くと、基隆廟口夜市はまだ開店前ということも多いですね。また、船会社が用意している観光ツアーは台北の名所を巡るものが中心で、せっかくの基隆の魅力を味わえないことが多いんです。折角訪れた港町・基隆をじっくり楽しんでみませんか?
台北101や永康街、人気の九份などへ足を延ばすと片道2時間近くかかることも。限られた寄港時間の大半が移動時間になってしまうのはもったいないですよね。
そこで提案したいのが、チャーター車を利用した基隆観光の半日コース!時間を無駄にせず、基隆の魅力を凝縮して楽しめます。
基隆半日観光タイムライン
- 09:00-10:00 和平島公園:下船後すぐチャーター車で向かいます。奇岩が織りなす絶景と青い海を堪能しましょう。
- 10:15-10:30 正濱漁港:カラフルな建物が立ち並ぶ絶好の撮影スポット。インスタ映え間違いなしです!
- 10:45-11:45 佛手洞:和平島公園と反対方向にある神秘的な洞窟と寺院。独特の雰囲気をお楽しみください。
- 12:00-13:30 基隆廟口夜市:最後は地元の名物グルメが集まる夜市で舌鼓。お昼時なら多くの店が開店しています。
この基隆観光コースなら、自然・文化・グルメと基隆の魅力をバランスよく体験できます。限られた時間で最大限に基隆を楽しみましょう!
台北発着の日帰りモデルコース
台北のホテルに宿泊しながら基隆観光を楽しみたい方へ、おすすめのモデルコースをご紹介します。公共交通機関を使う場合は移動に時間がかかるため、1日かけてゆっくり観光するのがベスト。チャーター車なら半日で主要スポットを効率よく回れますよ。
公共交通機関で巡る基隆観光タイムライン
- 08:00-08:40 台湾鉄道で台北駅から基隆駅へ移動
- 08:40-09:30 基隆駅近くの地元人気店で朝ごはん(天天鮮排骨飯など)
- 09:45-10:45 バスで和平島公園へ移動し散策(奇岩や海岸の絶景を楽しむ)
- 11:00-11:45 バスで正濱漁港へ移動(カラフルな建物の写真撮影)
- 12:00-13:00 バスで佛手洞へ移動し見学(神秘的な洞窟と寺院を参拝)
- 13:30-15:00 バスで基隆廟口夜市へ移動し、多彩な屋台グルメを堪能
- 15:30-16:10 台湾鉄道で基隆駅から台北駅へ戻る
基隆にはMRTがなく、バスの本数も限られているため、時間に余裕を持った計画が必要です。バス待ちの時間も考慮しましょう。
チャーター車を利用すれば、上記のスポットを半日で効率よく回れるので、午後からは潮境公園や望幽谷など台湾北海岸の絶景ポイントまで足を延ばすことも可能です。
基隆観光を存分に楽しみたい方には、時間を有効活用できるチャーターがおすすめですよ!
基隆観光をより楽しむためのアクセス方法ガイド
台湾鉄道
台北から基隆観光に出かける場合、最もおすすめの交通手段は台湾鉄道(台鉄)です。
台北駅から基隆駅まで直通で運行しており、所要時間は約40分。運賃も手頃で、電車の本数も多いため、観光客にとって便利な移動手段となっています。
バス
台北駅から基隆観光に向かう場合、1813Dバスを利用することができます。台北駅だけでなく、市政府バスターミナル、MRT忠孝復興駅、MRT忠孝新生駅の近くに宿泊している方は、最寄りのバス停からそのまま乗車可能です。
ただし注意点として、このバス路線は地元の方々が通勤・通学によく利用するため、朝夕のラッシュアワー時には満員で乗れないこともあります。
クルーズ船
クルーズ船で基隆港に着いた際は、限られた時間で効率よく観光するなら、やはりチャーターがおすすめです。
tripoolのチャーターは時間単位で利用でき、人数に応じて予約できるのが魅力。2時間単位での予約なので、半日コースなら6時間、一日観光なら8時間程度のチャーターを手配すると良いでしょう。
基隆の夏は非常に蒸し暑く、公共交通機関も充実していないため、バス停での長時間の待ち時間は熱中症の危険もあります。快適な観光を楽しむためにも、チャーターの利用をぜひご検討ください。
また、春・秋・冬は風が強く雨の日も多いため、天候を気にせず観光するならチャーターが一番です。基隆水族館への移動もラクラクで、日本では見られない珍しい海の生き物を存分に楽しむことができますよ。
チャーター・観光タクシー:tripool
台北から基隆へ観光に行くなら、費用を抑えたい方は台湾鉄道やバスがお手軽です。
ただ、お子さん連れやご高齢の方と行かれる場合は、チャーターがおすすめ。特にtripoolのチャーターサービスなら下記の魅力があります:
- 真夏でも涼しい車内で快適移動
- 雨の日でも濡れる心配なし
- スマホアプリで手軽に予約できる
- アプリ内の翻訳機能でドライバーとも安心の会話
- ドライバーの位置がリアルタイムで確認できて安心
- 個人の怪しいドライバーと違い、正規認可の台湾企業だから安全
- プロドライバーによる清潔な車両サービス
- 丁寧な運転と清潔さが好評
- 明朗会計でわかりやすい料金設定
- 前日18時までキャンセル料無料の安心プラン
基隆観光の移動手段として、ぜひtripoolをご利用ください。
tripoolスタッフが語る基隆の魅力
(画像出典:安樓咖啡公式ファンページ)
『台湾の釜山』とも呼ばれる基隆。韓国からの観光客がそう称するこの港町は、かつての栄華が薄れ、大企業の進出も少ないため、発展が止まったような静けさがあります。tripoolのスタッフも「どこか物悲しさを感じるレトロな町」と口をそろえます。
しかし、そんな雰囲気が独特の魅力となり、基隆観光を特別なものにしているんです。特に、街角を歩けば次々と出会える隠れた名店の数々は、旅の醍醐味といえるでしょう。
tripoolスタッフが特におすすめするのがカフェ巡り。実は基隆のカフェ密度は台湾一なんですよ。コンビニ並みの高密度で、角を曲がるたびに新しいカフェが現れるほど。「なぜこんなにカフェが多いの?」と不思議に思われるかもしれませんね。
この現象には興味深い歴史的背景があります。ベトナム戦争時代、アメリカ軍が休息地として基隆に頻繁に立ち寄っていたんです。そこから米国のカフェ文化が根付き、今日の「カフェの街・基隆」が生まれたというわけです。
基隆観光で疲れたら、廟口夜市近くの「安樓咖啡」に立ち寄ってみてください。古民家をリノベーションしたこのカフェは、美しい彫刻が施された外壁が印象的。思わず足を止めて写真を撮りたくなる魅力的な佇まいです。中に入れば、静かな時間と美味しいコーヒーで旅の疲れを癒せますよ。
基隆観光に関するよくある質問
Q:基隆へ、tripoolのチャーターの予約方法を教えてください。
予約後は、tripoolのアプリをダウンロードしてください。アプリでメールに記載されている予約番号を入力すると過去のすべての予約を管理し照会できます。
乗車の30分前からは台北アリーナに向かうドライバーの位置情報をリアルタイムで確認できます。
また、チャット機能には自動翻訳機能があるため、ドライバーとは日本語で簡単なコミュニケーションが取れます。