【2025年最新】台中空港完全ガイド:高松・神戸・那覇からの直行便と市内へのアクセス方法を徹底解説
台中空港とは
台中空港は台湾中部に位置する国際空港で、台湾の最大の空港である桃園国際空港と比べるとコンパクトな規模が特徴です。
2004年に「中部国際空港」として民間路線の受け入れを開始し、2013年4月に正式に国際線ターミナルが開業したことで、海外からの直行便も増えてきました。
主に台中空港を利用する外国人観光客は、台湾中部の台中市はもちろん、嘉義、台南などの地域へアクセスする際に便利な玄関口として活用しています。台北経由で台湾中部や南部へ移動する手間が省けるため、近年注目を集めている空港です。
しかし、台中空港の最大の難点は市内からやや離れた沙鹿区に位置していることです。さらに、台北の桃園空港とは異なり、市内と空港を結ぶMRT(地下鉄)が整備されていないため、アクセスはバスかタクシーに限られています。
このため、台中空港を利用する際には、事前に市内からのバスの運行ダイヤを調べておくか、タクシーやチャーターサービスを予約しておくことを強くおすすめします。特に早朝や夜間のフライトの場合は、交通手段の確保が重要となります。
日本から台中空港までの直行便
高松空港から台中空港への直行便
台湾の新興キャリアであるスターラックス航空(STARLUX Airlines)が、日本の四国地方の玄関口である高松空港と台中空港を結ぶ直行便を就航させています。この路線は日本と台湾中部を直接つなぐ貴重な航空路線として、両国の観光客やビジネス旅行者から注目を集めています。
2025年の運航スケジュールでは、特に春から秋の観光シーズンである2025年3月30日(日)から2025年10月25日(土)までの期間に週5便の充実した運航体制を整えています。
高松空港から台中空港へは、月曜日、水曜日、木曜日、金曜日、そして日曜日の週5日、毎日13時20分に高松を出発し、現地時間15時15分に台中空港に到着する便が運航されています。飛行時間はわずか約3時間で、四国から台湾中部へのアクセスが驚くほど便利になりました。
神戸空港発着の台中空港直行便
台湾の新興航空会社であるスターラックス航空が、2025年4月18日から神戸空港と台中空港を結ぶ直行便の運航を開始しました。この路線は関西地方から台湾中部への新たな空の架け橋として注目を集めています。
嬉しいことに、この路線は毎日運航されており、神戸空港からは13時30分に出発し、現地時間15時35分に台中空港に到着するスケジュールとなっています。飛行時間はわずか約3時間で、関西から台湾中部へのアクセスが格段に便利になりました。
この神戸-台中空港路線の就航により、関西圏に住む方々の台湾旅行の選択肢が広がりました。大阪の関西国際空港や伊丹空港と比較しても、神戸空港はアクセスの良さと施設の使いやすさで定評があります。特に三宮からのアクセスも良く、ポートライナーを利用すれば約18分で空港に到着できる利便性も魅力です。
台湾初心者の方は台北から訪れることが多いですが、台湾2回目以降の方には、神戸から台中空港へのダイレクトな旅を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
那覇空港から台中空港へのお得な直行便
台湾の新興航空会社であるスターラックス航空が、2024年12月2日に沖縄の那覇空港と台中空港を結ぶ定期便の運航を開始しました。
現在の運航スケジュールでは、毎週月曜日、火曜日、木曜日、土曜日の週4日間、各日1往復の便が設定されています。那覇空港からは午後4時に出発し、台中空港までの飛行時間はわずか約2時間となっています。この短い飛行時間は、沖縄から台湾中部へのアクセスの便利さを大きく向上させました。
台中空港から市内までのアクセス
MRT
残念ながら、2025年現在、台中空港と台中市内を直接結ぶMRT(地下鉄)はまだ建設されていません。
バス
台中空港から台中市内へのアクセスには、台湾の充実したバスネットワークが便利な選択肢となります。MRTがない現状では、バスは観光客にとって最も経済的でアクセスしやすい交通手段です。台中空港からは複数のバス路線が運行されており、目的地に応じて最適な路線を選ぶことができます。
台中市内を幅広く観光したい場合や、他の交通機関への乗り換えを考えるなら、まずは台湾鉄道(台鉄)の台中駅を目指すのがおすすめです。
台鉄台中駅周辺はバスターミナルも併設されており、市内各所へのバスが頻繁に発着しているため、台中観光の拠点として最適です。台中空港から台鉄台中駅へは、302番バスと500番バスが便利で、所要時間は交通状況にもよりますが、約1時間程度です。
一方、台湾高速鉄道(高鉄)を利用して、台南や高雄など台湾の他の都市へ移動予定の場合は、台中空港から直接台湾高速鉄道の台中駅を目指すと良いでしょう。台中空港から台湾高速鉄道台中駅へは156番バスが運行しており、こちらも所要時間は約1時間です。
台中空港からバスを利用する際の注意点として、特に大型のスーツケースを持っている場合は、バスの混雑状況によっては不便を感じることがあります。また、バスの本数は平日と休日、時間帯によって変動しますので、事前に時刻表を確認しておくと安心です。特に夜間の便は本数が減りますので、フライトの到着時間によっては、チャーターの利用も検討すると良いでしょう。
チャーター
台中市は地理的に海側の「海線(ハイシェン)」エリアと山側の「山線(シャンシェン)」エリアという2つの大きな地域に分けられています。台中空港は海線エリアの沙鹿区に位置する一方、台中駅(台湾鉄道)や台中高鉄駅(台湾高速鉄道)は山線エリアに位置しています。この地理的な隔たりがあるため、公共交通機関を利用すると移動に1時間程度の時間がかかってしまいます。
特に初めて台中を訪れる旅行者や、スムーズな移動を重視する方、あるいは大きな荷物を持っている方にとって、チャーターサービスの利用は非常に便利な選択肢となります。
台湾のタクシーは基本的に料金が安いのですが、言語の壁があるため、日本語対応のチャーターサービスを事前に予約しておくことでより安心して移動できます。
台中空港から市内へのチャーターサービスの中でも、特に「tripool(トリプール)」というサービスは日本人旅行者から高い評価を受けています。
tripoolの最大の魅力は、日本語対応の予約ページと日本語チャットボットを完備している点です。他のチャーターサービスと異なり、自動翻訳機能付きのメッセージシステムを備えており、ドライバーとのコミュニケーションがスムーズに行えます。また、乗車前にドライバーの現在位置を確認できる機能も搭載されているため、待ち合わせの不安も解消されます。
tripoolのサービスは単なる空港送迎だけでなく、時間制の貸切チャーターも提供しています。これにより、台中空港到着後、そのままホテルに直行するのではなく、途中で観光スポットを訪れることも可能です。
実際、多くの旅行者が台中空港到着後、tripoolの時間制貸切サービスを利用して、空港から近い人気観光スポットである高美湿地を訪れてから、ホテルにチェックインするというプランを選択しています。
限られた台湾滞在時間を最大限に活用するためにも、特に初めての台中訪問では、台中空港からのチャーターサービスの利用をぜひご検討ください。
台中空港近くのホテル
台中空港は元々軍用空港として開設されたという歴史的背景から、空港周辺は比較的閑散としており、商業施設やホテルの数が限られています。そのため、台中を観光する際には、台中空港近くではなく、台湾鉄道(台鉄)の台中駅周辺や台湾高速鉄道(高鉄)の台中駅周辺のホテルに宿泊することをお勧めします。これらの地域は交通の要所であり、観光スポットへのアクセスも便利です。
Phoenix Hotel Taichung(台中鳳凰酒店)
おすすめホテルの一つに「Phoenix Hotel Taichung(台中鳳凰酒店)」があります。このホテルは台中の人気観光スポットである宮原眼科や台中第二市場から徒歩圏内という絶好のロケーションにあります。
また、ホテルの近くには中華路夜市があり、台北の士林夜市や高雄の六合夜市ほど国際的な知名度はないものの、より地元の雰囲気を味わえる夜市体験ができます。
女性旅行者に特に人気のスポットである勤美誠品綠園道(チンメイションピンリューユェンダオ)も、このホテルからバスで簡単にアクセスできます。この地域はおしゃれなカフェやショップが集まり、台中のモダンな一面を楽しむことができます。
台中空港からPhoenix Hotelなどの市内ホテルへは、公共交通機関も利用可能ですが、特に初めて台中を訪れる方や大きな荷物がある方は、空港送迎のチャーターサービスを利用することをお勧めします。日本語対応のチャーターサービスを事前に予約しておけば、言語の壁を気にすることなく、スムーズにホテルまで移動することができます。
また、台中の人気観光スポットである高美湿地(ガオメイシーディ)は台中市内中心部からは離れているため、市内のホテルから高美湿地を訪れる場合は、時間制貸切チャーターサービスの利用が便利です。台中空港から市内のホテルに移動する途中に高美湿地に立ち寄るプランも人気があります。特に夕日の時間帯に合わせて訪れると、美しい景色を楽しむことができます。
台中空港と桃園空港の違いと使い分け
台中空港と台湾の玄関口として知られる桃園国際空港は、規模や利便性、就航路線など多くの点で異なります。台中空港は元々軍用空港として開設された歴史を持ち、主に国内線をメインとする空港として発展してきました。そのため、桃園空港と比較すると規模が小さく、市内や鉄道などの公共交通機関とのアクセスもまだ完全には整備されていません。
一方で、台中空港を利用するメリットも多くあります。台中という都市自体が多くの魅力的な観光スポットを有しており、台北とはまったく異なる雰囲気が漂っています。台中は「山線」と呼ばれる山側のエリアと「海線」と呼ばれる海側のエリアが共存する独特の地理的特徴を持つ都市です。また、気候も穏やかで、台北に比べて雨が少なく、晴れの日が多いという特徴があります。
台中空港のもう一つの大きな利点は、台湾中南部へのアクセスの良さです。台湾の隠れた観光スポットが多い嘉義、「台湾の京都」と称される古都・台南、そして「台湾の港都」と呼ばれる高雄へは、台中から台湾高速鉄道(高鉄)を利用することで短時間でアクセスすることができます。特に台湾南部に興味がある旅行者にとっては、台北の桃園空港ではなく、台中空港を利用することで移動時間を大幅に短縮できる可能性があります。
以下の表で、台中空港と桃園空港の主な違いを比較してみましょう:
項目 | 台中空港 | 桃園国際空港 |
規模 | 小~中規模 | 大規模(台湾最大) |
主な性格 | 元々軍用、近年国際化 | 主要国際空港 |
国際線の数 | 限定的(増加中) | 多数 |
日本からの直行便 | 那覇、高松、神戸など限定的 | 成田、羽田、関空、中部など多数 |
市内へのアクセス | バス、タクシーのみ | MRT、バス、タクシー |
アクセスに適した地域 | 台中、嘉義、南投、台南、高雄 | 台北、新北、基隆、桃園 |
この比較からわかるように、どちらの空港を選ぶかは旅行のプランや目的地によって異なります。台北周辺を主に観光したい場合は桃園空港が便利ですが、台中や台湾中南部を旅行する予定であれば、台中空港を利用するメリットが大きいでしょう。
台中空港に関するよくある質問
Q: 台中空港の営業時間は?
Q: 台中空港内にレストランや売店はありますか?
台中空港の国際線ターミナル1階には、日本でもおなじみのファミリーマートが営業しています。営業時間は朝6時から夜7時までとなっており、日本のコンビニエンスストアとほぼ同じ商品構成で、おにぎりやサンドイッチなどの軽食、電子レンジで温められる食品、各種ドリンク類などが購入できます。日本人旅行者にとっては親しみやすい選択肢といえるでしょう。
また、国際線ターミナルの到着ロビーエリアには「hómee KITCHEN(ホーミーキッチン)」というレストランがあり、台湾の家庭料理や軽食を提供しています。同じエリアには「馬祖新村」という台湾で人気のタピオカミルクティー専門店も出店しており、台湾の定番ドリンクを楽しむことができます。
出国手続きを終えた搭乗ゲート付近のエリアには、免税品を取り扱う免税店と「Wing Café(ウィングカフェ)」があります。Wing Caféではコーヒーや軽食を提供しており、フライト前の時間を過ごすのに適しています。
Q: 台中空港内で両替はできますか?
具体的には、台中空港国際線ターミナルの出発ロビーにある両替所は朝6時から夜23時まで営業しており、出国前の最後の両替に対応しています。一方、到着ロビーの手荷物受取エリア付近にある両替所は、午前9時から午後5時までと比較的短い営業時間となっていますので注意が必要です。
なお、台湾への入出国の際には現金の持ち込み・持ち出し制限があることに注意が必要です。台湾ドルは10万元(約50万円)まで、中国人民元は2万元(約45万円)まで、その他の外貨(日本円含む)は米ドル換算で1万ドル相当額(約150万円)までとなっています。これらの制限を超える場合は税関での申告が必要となりますので、台中空港を利用する際も事前に確認しておくとよいでしょう。
Q: tripoolのチャーターの予約方法を教えてください。
予約後は、tripoolのアプリをダウンロードしてください。アプリでメールに記載されている予約番号を入力すると過去のすべての予約を管理し照会できます。
乗車の30分前からは台北アリーナに向かうドライバーの位置情報をリアルタイムで確認できます。
また、チャット機能には自動翻訳機能があるため、ドライバーとは日本語で簡単なコミュニケーションが取れます。