【2025年最新】台北・台南を結ぶ新幹線で行く!時間・料金比較でわかる最適な移動手段ガイド

台北駅と台南駅のアクセス情報

台北と台南を結ぶ新幹線(台湾高速鉄道)は本数が多く、朝から夜まで幅広い時間帯に対応しています。

台北エリアでは実は3つの駅から新幹線に乗ることができます。それは南港駅、台北駅、および板橋駅です。

厳密に言えば、板橋駅は旧台北県(現在の新北市)に位置しているため台北市内の駅ではありませんが、台北と板橋の間はMRTおよび台湾鉄道で結ばれているため、アクセスは非常に便利です。

多くの旅行者は台北の中心部や台北駅周辺のホテルに宿泊するため、台北駅からの乗車を選ぶことが一般的です。台北駅は台湾最大のターミナル駅であり、地下にはショッピングモールや飲食店も充実しています。

一方、南港駅は台北の東部に位置し、近くには大型のショッピングモールがあるため、買い物好きの方にはおすすめのエリアです。また、南港駅は新幹線の始発駅となるため、座席の確保がしやすいというメリットもあります。

台北駅からの始発電車は朝6時26分に出発し、その約10分前の6時15分には南港駅から最初の新幹線が出発します。

台北と台南を結ぶ台湾新幹線(台湾高速鉄道)は、停車駅の数によって所要時間が大きく変わります。最も停車駅が少ない列車だと、台北駅から台南駅までわずか1時間37分で到着します。この列車は途中で板橋駅および台中駅のみに停車するため、短時間で目的地に到着したい旅行者にとって理想的な選択肢です。

一方、すべての駅に停車する列車を利用した場合、所要時間は2時間11分ほどかかります。この列車は板橋、桃園、新竹、苗栗、台中、彰化、雲林、嘉義のすべての駅に停車します。

所要時間に約30分の差があるため、効率的に旅行したい場合は、事前に停車駅のパターンを確認しておくことをおすすめします。

台湾新幹線の停車駅を確認する方法は非常に簡単です。

まず、台湾高速鉄道の公式ウェブサイトにアクセスし、右上にある言語選択から日本語を選びます。

次に、トップページにある検索フォームで乗車駅「台北」、降車駅「台南」、出発日と希望時間帯を入力して検索します。

検索結果に表示される列車一覧から、気になる列車番号をクリックすると、その列車の停車駅一覧が表示されます。

一般チケットと割引チケットの価格比較

台北から台南へ新幹線で移動する際の料金体系は、予約のタイミングによって大きく変わってきます。

2025年現在、台北駅から台南駅までの普通車両(標準車)の通常料金は1,350台湾ドル(約5,400円)となっています。

この料金は日本の新幹線と比較するとかなりリーズナブルで、非常にコストパフォーマンスの良い移動手段といえるでしょう。

台湾新幹線では早期予約割引制度が充実しており、大きく分けて3種類の割引率が設定されています。

最も割引率が高いのは35%オフ、次いで20%オフ、そして10%オフとなっています。

この割引システムは「先着順」の仕組みになっており、まず限定枚数の35%オフチケットが発売され、これが売り切れると次に20%オフのチケットが販売されます。さらに20%オフチケットも完売すると、10%オフチケットのみが購入可能となります。最終的にすべての割引チケットが売り切れると、定価の1,350台湾ドルでの購入となります。

料金区分 普通車両 10%オフ 20%オフ
 
35%オフ
料金 1,350台湾ドル 1,215台湾ドル 1,080台湾ドル 875台湾ドル

座席クラス別の料金と特典

台北から台南へ向かう新幹線には、一般座席(普通車)のほかに、ビジネス車両(商務車)と呼ばれる上級クラスの座席、そして指定席を持たない自由席(自由座)の3種類の座席クラスが用意されています。それぞれ料金体系と特典が異なるため、旅の目的や予算に合わせて選択することができます。

台北駅と台南駅を結ぶ新幹線の座席クラス別料金は以下の通りです:

座席クラス 料金 特徴・特典
普通車指定席 1,350台湾ドル 指定された座席、一般的な快適性
ビジネス車両指定席 2,230台湾ドル 広い座席、軽食・飲み物サービス
自由席 1,305台湾ドル 座席指定なし、通常車両と同じ座席

特に注意すべき点として、台北・台南間を結ぶ新幹線では、ビジネス車両と自由席については早割チケットが販売されていない点が挙げられます。

つまり、割引を最大限に活用したい場合は普通車の指定席を早めに予約するのがベストな選択となります。普通車は先述のとおり、予約タイミングによって最大35%オフになる可能性があるため、計画的な旅行者には大きな節約になります。

お得なパスと予約方法

台北と台南を結ぶ新幹線を利用する際、外国人観光客が活用できる特別なお得なパスがいくつか存在します。これらのパスを賢く利用することで、台湾国内の移動コストを大幅に抑えることができます。ここでは、主に2種類のお得なパスと、その予約方法について詳しく解説します。

1. 台湾高鉄周遊券(THSR PASS)

「台湾高鉄周遊券」は台湾高速鉄道の公式サイトで購入できる、外国人観光客専用の乗り放題チケットです。

利用可能な駅は、南港、台北、板橋、桃園、新竹、苗栗、台中、彰化、雲林、嘉義、台南、高雄(左営)の全12駅となっています。このパスには以下の2種類があります:

3日パス:連続する3日間乗り放題
  • 大人:2,200台湾ドル(約8,800円)
  • 子供(12歳未満):1,100台湾ドル(約4,400円)
フレキシブル2日パス:7日間の中で好きな2日を選べる
  • 大人:2,500台湾ドル(約10,000円)
  • 子供:1,250台湾ドル(約5,000円)

これらのパスの大きな利点は、台北駅から台南駅への普通車指定席が片道1,350台湾ドルするのと比較して、わずか数回の乗車で元が取れる点です。例えば、台北から台南へ往復するだけで2,700台湾ドルかかりますが、3日パスなら2,200台湾ドルで利用できるため、500台湾ドルもお得になります。さらに、その3日間は何度でも乗り降り自由なので、台中や高雄にも足を伸ばすことができます。

利用時には外国人であることを証明するパスポートが必要です。

2. Go 2 Taiwan期間限定キャンペーン

もう一つのお得な選択肢として、KlookやKkdayなどのオンライン旅行サイトで販売されている「Go 2 Taiwan」期間限定キャンペーンがあります。このキャンペーンは二人同行で利用する場合に特に有利です。

キャンペーン内容:

  • 外国人観光客2人で同行する場合、1人分の乗車券が無料になる
  • 対象は中部・台中以南(台中、彰化、雲林、嘉義、台南、左営)の駅を到着駅とする乗車券に限定
  • 指定サイト(KKdayやKlook)で購入後、高鉄公式サイトで座席予約が必要
  • 実際の乗車券は台湾新幹線各駅のカウンターで受け取る
  • 数量限定で、上限に達し次第終了

例えば、台北から台南への旅行を二人で計画している場合、通常なら1人あたり1,350台湾ドル、2人で2,700台湾ドルかかるところが、このキャンペーンを利用すれば1,350台湾ドルで済むため、大幅な節約になります。

ただし、ここで重要な注意点があります。このGo 2 Taiwan新幹線乗車券は、実際に利用できないというトラブルが報告されているケースがあります。台湾で乗車券を引き換えることができず、問い合わせても対応してもらえなかった事例が複数確認されています。

この問題の原因は、Go 2 Taiwan新幹線乗車券が台湾新幹線の公式サイトから直接販売されたものではないため、何らかの問題が発生した際に台湾新幹線の窓口でサポートを受けられない点にあります。

バスとの時間と料金の比較

高速バス

台北から台南への移動手段として、新幹線と並んでよく利用されるのが高速バスです。料金面では新幹線よりもかなり安く済ませることができますが、所要時間や快適さにおいては大きな違いがあります。まずは、主要バス会社の台北・台南間の料金を表で確認してみましょう。

台北・台南間の高速バスを運行している主な会社としては、統聯客運(Ubus)の1611、1612路線、國光客運(King Bus)の1837路線、そして和欣客運(Aloha Bus)などがあります。しかし、近年は台湾新幹線の普及により高速バスの本数が徐々に減少傾向にあるため、利用を検討する際は必ず最新の時刻表を確認することをおすすめします。

バス会社・路線 座席タイプ 通常料金(NT$) 平日特別料金
統聯客運1611 3列シート 500 450
統聯客運1611 4列シート 445 410
統聯客運1612 3列シート 540 490
統聯客運1612 4列シート 474 436
國光客運1837 3列シート 488 -
國光客運1837 4列シート 423 -
和欣客運 2列シート 660 560

台北と台南を結ぶ新幹線の普通車両料金が1,350台湾ドルであることを考えると、高速バスは最も安いもので約410台湾ドルから利用できるため、料金面では新幹線の3分の1程度で済みます。これは予算を重視する旅行者にとって大きな魅力となるでしょう。

ただし、注意すべき重要なポイントがいくつかあります。まず、台北から台南までの所要時間は、新幹線が最短で約1時間37分であるのに対し、高速バスは通常4〜5時間かかります。さらに、高速道路で事故や渋滞が発生した場合、6時間以上かかることもあり、時間の正確性という点では新幹線に大きく劣ります。

また、バスが到着する台南バスターミナル(台南轉運站)は、台湾鉄道の台南駅から離れており、徒歩で約22分ほどかかります。これに対して新幹線の台南駅は市内へのアクセスがより便利な位置にあるため、最終目的地までの総移動時間を考慮する必要があります。

座席の快適さについても違いがあります。和欣客運は2列シートで比較的快適ですが、その分料金も高めです。一方、統聯客運と國光客運の4列シートは座席幅が狭く、長時間の移動ではやや窮屈に感じることがあります。これに対して新幹線は座席が広く設計されており、長距離移動でも快適に過ごせます。

総合すると、台北・台南間の移動において、時間効率と快適さを重視する場合は新幹線、予算を最優先する場合は高速バスが推奨されます。

チャーターとの時間と料金の比較

チャーター

台北から台南への移動手段として、新幹線やバスに加え、特に子連れやご年配の方、またはグループ旅行の場合に検討したいのがチャーターサービスです。チャーター車両を利用すると、台北のホテルから台南のホテルまでドア・ツー・ドアで直接移動できるという大きな利点があります。
 

乗車人数 大型スーツケース数 1人あたり料金(NT$) 総額(NT$)
1人 1つ 5,759 5,759
2人 2つ 2,880 5,759
3人 3つ 2,111 6,333
4人 3つ 1,584 6,336
4人 4つ 1,927 7,705
5人 5つ 1,541 7,705
6人 6つ 1,284 7,705
7人 6つ 1,101 7,705
8人 6つ 1,108 8,864

新幹線を利用する場合、まず宿泊先から台北駅まで移動し、台北駅から台南駅まで乗車し、さらに台南駅から目的のホテルまで移動する必要があります。この一連の移動において、自分でスーツケースを持ち運ぶ必要があり、特に大きな荷物がある場合や複数の荷物がある場合は体力的な負担が大きくなります。

一方、チャーターサービスを利用すれば、出発ホテルで車に乗り込み、目的地のホテルで降りるだけという非常にシンプルな移動が可能になります。台北と台南を結ぶ新幹線は確かに速くて便利ですが、こうした「ドア・ツー・ドア」のサービスにはかないません。

特に注目すべきは、4人以上のグループの場合、チャーターの1人あたりの料金が新幹線の料金(1,350台湾ドル)よりも安くなる点です。例えば、4人グループで大型スーツケース3つまでなら、1人あたり1,584台湾ドルで利用できます。新幹線に乗る場合、駅までのタクシー代や台南駅からホテルまでの交通費を考慮すると、トータルコストではチャーターの方が経済的になる可能性が高いです。

また、グループ旅行における快適さも重要なポイントです。新幹線では全員が隣り合わせの座席を確保するために予約時に特別な配慮が必要ですが、チャーターなら全員が確実に同じ車両で移動できるため、会話を楽しみながらより快適な旅行体験ができます。

所要時間についても、新幹線が台北駅から台南駅まで約1時間45分かかるのに対し、チャーターは交通状況にもよりますが、およそ3〜4時間程度です。一見すると新幹線の方が速いように思えますが、ホテルからホテルまでの総移動時間を考えると、その差は縮まります。特に台北市内や台南市内の交通渋滞を考慮すると、総所要時間はさほど変わらないケースもあります。

季節・時間帯別のおすすめ交通手段

台北と台南を結ぶ移動手段の選択は、季節や時間帯によっても大きく変わってきます。ここでは、状況に応じた最適な交通手段の選び方をご紹介します。

季節による交通手段の選び方

台北から台南への新幹線は年間を通じて運行していますが、特に季節に応じた注意点があります。夏季(6月〜8月)は台南で突然のスコールが発生することが多く、特に午後になると急な雨に見舞われることがあります。この時期に台南を訪れる際は、駅からホテルまでの移動で雨に濡れるリスクを避けるため、ホテルまで直接送迎してくれるチャーターサービスの利用が便利です。

また、7月と8月は台湾の夏休みシーズンにあたり、国内旅行者も多く台北・台南間の新幹線を利用するため、著しい混雑が予想されます。この時期の新幹線は事前予約が必須であり、特に自由席は極端な混雑が発生することがあります。

混雑時期における台北・台南間移動のコツ

大型連休や週末は、南部へ向かう台湾人旅行者や帰省客で新幹線が非常に混雑します。特に近年は「オーバーブッキング」と呼ばれる現象が発生しており、自由席の乗客が多すぎて車内の通路に立つことになり、指定席の乗客までもが自分の座席にたどり着けないという状況が起きています。

関連記事:台湾の祝日まとめ:人混みを避けて観光するコツと見逃せないイベント

このような混雑を避けるため、以下の4つの対策を取ることをお勧めします:

  1. スケジュール調整:可能であれば、台北から台南への新幹線移動を週末から平日にシフトしましょう。台湾の祝日は日本と異なるため、現地の祝日カレンダーを事前に確認することが重要です。
  2. 乗車位置の工夫:スケジュール変更が難しい場合は、乗車前に自分の指定席の車両番号が表示されている入口の列に並ぶことで、車内での移動距離を最小限に抑えられます。
  3. デジタルサポートの活用:台湾新幹線には「數位客服(デジタルカスタマーサービス)」という24時間365日対応のオンラインサポートがあります。現在は英語のみの対応ですが、翻訳ツールを活用することでリアルタイムのサポートを受けることができます。
  4. 代替交通手段の検討:極端な混雑が予想される時期には、新幹線ではなくチャーターサービスの利用を検討しましょう。特に4人以上のグループでは、1人あたりの料金が新幹線よりもお得になる場合があります。

時間帯による交通手段の選択

台北・台南間の移動において、時間帯によっても最適な交通手段は変わります。朝の早い時間帯(6時〜8時)は新幹線が比較的空いており、スムーズな移動が期待できます。一方、夕方のラッシュ時(17時〜19時)は混雑が予想されるため、余裕を持ったスケジュールを組むか、チャーターサービスの利用を検討するとよいでしょう。
また、夜間の移動では、チャーターサービスが安全で快適な選択肢となります。台北と台南を結ぶ新幹線の最終便は22時頃ですが、チャーターであれば時間を気にせず移動できる利点があります。

総合すると、旅行スタイルや状況に応じた交通手段の選択が重要です。時間効率を重視するビジネス旅行者には新幹線が、グループや家族連れには快適なチャーターが、予算を重視する方には高速バスがおすすめです。
 

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