中山駅からMRTで簡単アクセス!台北最強のパワースポット『行天宮』完全ガイド:行き方から見どころまで

行天宮は橙色の中和新蘆線沿いにあり、一日の利用者数は1万人にも達します。台北の主要な観光スポットであるこの寺院は、地元の人々にも観光客にも大変人気があります。

多くの日本人は香の煙に敏感で苦手意識を持っていますが、行天宮では紙銭(きんぺい)を燃やしたり、お香を焚いたりしないため、他の寺院と比べて日本人も長時間参拝しやすい環境です。このような配慮は、より多くの参拝者が快適に訪れることができる理由の一つとなっています。

また、周辺には「行天宮地下街」があり、占い師が集まる「算命街」とも呼ばれています。龍山寺地下街と合わせて「台北市の二大占い区域」として知られています。お参りの後に占いを受けるという組み合わせが多くの訪問者に人気で、運勢を知りたい方は足を運んでみるとよいでしょう。

絶対見ておくべき場所

行天宮は単なる信仰の場所だけでなく、その建築様式も見どころの一つです。見どころとしては、鉄筋コンクリート造りながら伝統的な木造寺院の趣を再現している点です。地震の多い台湾では、特に耐震性を考慮して建てられています。最も特徴的なのは、三つの主要建物の外壁に伝統色である赤レンガが貼られていることで、これは関羽の赤い顔と赤い心を強調しています。

写真撮影におすすめなのは、前殿の両開き扉に取り付けられた108個の門釘です。赤い扉、黄色い門釘、薄灰色の石の門枠、濃灰色の観音石の壁が、対比しながらも調和した美しさを作り出しています。これらの色彩の組み合わせは伝統的な台湾の美意識を反映しており、写真に収めるととても印象的です。

注目すべき芸術性

そのほか、宮内の至るところに、文学、書道、絵画、彫刻の美を組み合わせた楹聯(えいれん)、碑、壁画、彩色画などがあり、建築の意味と内容をさらに豊かにしています。これらの芸術作品には台湾の伝統的な物語や道徳観が表現されており、台湾の文化的背景を知る手がかりにもなります。じっくりと味わってみて、日本とは異なる物語をいくつ見つけられるか試してみるのもよいでしょう。

主祭神・關聖帝君(関羽)とは

行天宮で主に祀られている神様は関羽で、台湾では關聖帝君(かんせいていくん)とも呼ばれています。関羽は三国志に登場する実在の武将であり、その高潔な人格と忠義の精神から、後に神として崇められるようになりました。

台湾の人々が関羽を深く信仰する主な理由は、一言で表すと『關聖帝君明聖真經』に書かれている「世の中の不公平なことは、すべて一点の真心で乗り越えられる」という考え方にあります。この教えは、困難な時代を生きる人々に大きな励ましを与えてきました。

人は生きていく中で、多かれ少なかれ挫折や困難を経験します。これは関羽が乱世の中で数々の試練に直面したのと同じです。関羽は困難な状況においても誠実さと勇気を失わず、常に前を向いて進みました。その姿勢が多くの人の心を打ち、模範となっています。

多くの不完全なこと、不十分なことは人を落胆させがちですが、真心をもって自分自身を省み、自らを戒め続ければ、最終的には光明と希望へと向かうことができます。関羽が信念を固く守り、積極的で前向きな道徳的修養によって、類まれな高潔さを示し、人々を導く明かりとなったように。このような生き方は、現代の忙しく、時に不確かな世界を生きる人々にとっても大きな指針となっています。

台湾の人々は特に、関羽のこの「挫折に負けず、むしろそれによって強くなる」という性格を尊敬しています。ビジネスの世界から日常生活まで、様々な場面で関羽は成功と繁栄をもたらす守護神として崇められ、その強靭な精神は台湾の文化に深く根付いています。

他の祭神とは

関羽のほかに、呂洞賓(りょどうひん)、張単(ちょうたん)、王善(おうぜん)と岳飛(がくひ)が行天宮で祀られています。これらの神様はそれぞれ独自の物語や徳を持ち、行天宮の信仰に重要な役割を果たしています。

これらの神々は皆、信者が善い心と善い考えを持って世の中で行動することを願っています。そうすれば神々の加護を受け、福と幸せが絶えないとされています。台湾の人々は日常生活の様々な場面で、これらの神々に導きと保護を求めて参拝します。

行天宮の中で特に人気があるのは主祭神である関羽の神像です。興味深いことに、関羽には二人の護法(守護者)がいます。それぞれ関羽の息子である関平と部下の周倉です。この二人はそれぞれ孝行と忠義で知られています。関平は父への深い敬愛と忠誠心、周倉は主君への揺るぎない忠義の象徴として、共に関羽を守る役割を担っています。

三国志の物語を好む日本人も多いでしょう。日本でも広く親しまれている三国志の英雄たちを実際に見られる機会として、行天宮は特別な場所となっています。正殿の左次間と右次間では、この二人の護法の神像を参拝することができます。

(画像出典:交通部観光署当サイト)

行天宮は龍山寺とは異なり、最も有名なサービスは特定の効果を祈願することではなく、「収驚(しゅうきょう)」と呼ばれる魂を落ち着かせる儀式です。

この儀式は台湾の伝統的な民間信仰に基づいており、心身の不調を魂の乱れから来るものとして捉え、その調和を取り戻すことを目的としています。

台湾の伝統的な考え方では、人間の不調は単に肉体的なものだけでなく、精神的・霊的なバランスの乱れから生じると考えられています。

「収驚」が必要とされる症状にはいくつかの特徴があります。

小さな子どもが理由もなく泣き止まない、食欲不振で食事を取りたがらない、感情が不安定になる、一人でいることを嫌がり家族にべったりとくっつくなどです。

大人の場合は、心が落ち着かない、集中力や記憶力の低下、寝付けないまたは目覚めにくいなどの症状があります。これらはすべて、魂が一時的に体から離れたり、何らかの恐怖や驚きによって乱れたりしていると解釈されます。

このような問題を抱えている場合、「収驚」を通じて心を落ち着かせ、魂を集め戻すことで問題を解決できるとされています。行天宮では、特別な祈祷や動作によって魂を身体に呼び戻し、安定させると言われています。

台湾の人々が行天宮を非常に好むのは、多くの人が心の不安を感じたとき、行天宮に行って誠心誠意参拝するだけで、通常は状況が改善されるからです。静かな環境と厳かな雰囲気が心を落ち着かせ、精神的な安定をもたらすという点でも評価されています。

行天宮の御利益は「収驚」だけではありません。また、会社を設立して起業する人や、会社で営業職を担当している人も、良い成績を上げるために、行天宮で関羽に加護を祈願することが多いです。関羽は商売の神様としても信仰されており、ビジネスの成功や財運向上のご利益があるとされています。

行天宮を参拝する際は、順序に従って進めることが大切です。まず前殿で玉皇大帝(天公)を拝み、その後正殿の明間に進んで、関聖帝君などの神様を参拝します。行天宮は多くの神様が祀られていますが、この順序で参拝することで敬意を表します。

参拝の際は、両手を合わせて神様を敬い、自己紹介をします。これは神様にあなたのことを知ってもらうための大切な儀式です:

「弟子○○○(名前)、今年○○歳(年齢)、○○○に住んでいます(住所)、
本日行天宮に参拝し、関聖帝君、呂恩主、張恩主、王恩主、岳恩主を敬います。ご加護をお願いいたします。」

言い終わったら、丁寧にお辞儀をします。このときの姿勢と心持ちが重要とされています。

正殿での参拝が終わったら、参拝の順序に従い、次に正殿の左次間に向かいます。ここでは関聖帝君の息子である関平(関聖太子)が祀られています。両手を合わせて心の中で「弟子○○○、今年○○歳、○○○に住んでいます。本日行天宮に参拝し、関聖太子を敬います。ご加護をお願いいたします。」と唱えます。唱え終わったら天公にお辞儀をします。静かに心を込めて行うことが大切です。

最後に、参拝の流れを完結させるために、正殿の右次間に向かいます。ここでは関羽の忠実な部下である周倉(周恩師)が祀られています。ここでも両手を合わせて心の中で「弟子○○○、今年○○歳、○○○に住んでいます。本日行天宮に参拝し、周恩師を敬います。ご加護をお願いいたします。」と唱えます。唱え終わったら天公にお辞儀をします。これにより、関羽とその側近への敬意を表す一連の参拝が完了します。

これで参拝の手順は完了です。すべての神様に対して丁寧に参拝することで、行天宮でのご利益をより得やすくなると言われています。

特に注意すべき点は、左右次間は神様の座る向きによって決まるため、参拝者の向きとは反対になっています。つまり、参拝者から見て左側が「右次間」、右側が「左次間」となるので、参拝に行く方は間違えないようにしましょう。初めて訪れる方は混乱しやすいポイントですので、周りの参拝者の動きを観察するとよいでしょう。

MRTでのアクセス

行天宮へ台北MRTで行くなら、中和新蘆線(なかわしんろせん)の行天宮駅で下車し、3番出口から出ます。民権東路二段方向に向かって松江路を約270メートル歩きます。民権東路二段に到着したら、交差点で道路を渡ると行天宮に到着します。

バスでのアクセス

バスで行天宮へ行く場合は、行天宮駅、民権松江路口、または中山区公所のバス停に停車するバスであれば利用できます。台北市バスの5番、26番、41番、49番、49番区間車、63番、63番区間車、72番、74番、109番、203番、214番、214番直達車、222番、222番区間車、225番、225番区間車、226番、277番、279番、280番、280番直達車、285番、286番、286番副線、298番、505番、527番、612番、612番区間車、617番、617番区間車、642番、642番緑線、643番、676番、685番、内科通勤専用バス18番、松江幹線、松江—新生幹線、紅29番、紅31番、紅32番、茶16番、博愛バス、敦化幹線などがあり、民権松江路駅または行天宮駅で下車します。このうち、民権松江路口バス停が行天宮に最も近いバス停です。

チャーターでのアクセス

実は、行天宮は龍山寺のように夜市に囲まれているわけではなく、占いをしなければ滞在時間は比較的短く、約20分程度で見学が終わるスポットです。そのため、一日の観光プランに組み込みやすい場所といえるでしょう。また、行天宮は夜になるとライトアップされてより美しく見えるため、おすすめの観光コースとしては、時間制貸切チャーターサービスを利用して野柳、陽明山または北投などの他の観光スポットと組み合わせ、夜に行天宮で降りて参拝するプランがおすすめです。

昼間は他の観光地を楽しみ、帰り道に行天宮に立ち寄るというスケジュールが効率的です。行天宮は夜10時まで開いているので、夜はより静かな雰囲気の中で神様を参拝することができます。

また、時間制貸切チャーターサービスの予約時間は行天宮と組み合わせる観光スポットによって異なりますが、正午にホテルを出発し、他の観光スポットを十分に楽しんだ後、最後に行天宮で下車するという6時間コースがおすすめです。

このようなプランであれば、日中の時間を最大限に活用して観光できるのが魅力です。行天宮で参拝し、その後台北MRTで近くの雙城街夜市または寧夏夜市を巡るプランはとても効率的でおすすめです。行天宮での参拝を終えた後、夜市で台湾の食文化も楽しめるので、一日を有意義に過ごせるでしょう。

行天宮を参拝する際のマナーについて、まずはスタッフからよく聞かれる言葉の意味から説明します。行天宮では、互いに「平安(ピンアン)」と挨拶することが一般的です。これは「こんにちは」「ご多幸を祈ります」「ありがとうございます」といった意味を含みます。

スタッフやボランティアがサービスを提供した後には、「平安」と言いますが、これは「完了しました」「無事に終わりました」または「祝福の意」を表しています。参拝者の方も「平安」と返すことで、感謝と祝福の気持ちを表すことができます。

また、以下の期間は注意が必要です。両親または配偶者の両親が亡くなってから49日以内、祖父母または配偶者が亡くなってから35日以内、女性が出産してから30日以内、兄弟姉妹が亡くなってから15日以内、その他の家族が亡くなってから8日以内の方は、両手を合わせて行天宮を参拝したり、厄払いをしてもらうことはできますが、おみくじを引いたり、神様に質問を投げかける「擲茭(ジーチャオ)」はできません。また、生理中の女性も擲茭やおみくじを引くことができませんのでご注意ください。

Q: 行天宮でおすすめの占い師は?

方元命相館は台湾で50年以上続く老舗の占い家族です。店内には多くの台湾人や日本人芸能人と占い師の記念写真が飾られており、イギリスのメディアの取材を受けたこともあります。
李欣芳命理占卜館も日本語での占いに対応している占い師です。その他にも、徐実琴さん、洪雨辰さん、由李さんなどの先生もおすすめです。現地に行ってから、日本語での占いが可能かどうか確認することをおすすめします。可能であれば、少し会話をして相性が合うかどうか確かめてみるといいでしょう。

Q: 行天宮ではどうやっておみくじを引きますか?

仕事や健康、結婚、家庭、出世、訴訟などの問題を抱えている時は、教えを請い、迷いを解くことができます。

おみくじを引く手順は以下の通りです。

まず、杯筊(はいきょう)と呼ばれる占いの道具を手に持ち、恩主公に自分の氏名、生年月日、住所と、尋ねたい内容を報告します。

そして、擲筊(ジーチャオ)を行い、聖筊(せいきょう:良い結果)が出たら、おみくじを引くことができます。なお、尋ねる内容は一回につき一つだけにしてください。

次に、筒から竹のおみくじを一本引き、その番号を覚えたら竹を筒に戻します。

その後、自分が引いたおみくじの番号が正しいものかどうかを擲筊で確認します。もし「違う」という結果が出た場合は、おみくじを引き直し、聖筊が出るまで繰り返します。

最後に、事務所の「発籤詩処(はっけんしょ)」で引いた番号のおみくじの詩を受け取ります。

良いおみくじを引いた時は、良い言動を心がけることでその内容が実現します。あまり良くないおみくじを引いた場合は、より一層身を引き締め、善行を心がけましょう。おみくじの中国語の意味をより詳しく知りたい場合は、事務所のスタッフに解読を手伝ってもらうことができます。

なお、両親または配偶者の両親が亡くなってから49日以内、祖父母または配偶者が亡くなってから35日以内、女性が出産してから30日以内、兄弟姉妹が亡くなってから15日以内、その他の家族が亡くなってから8日以内の方、生理中の方はおみくじを引くことができませんのでご注意ください。

Q:tripoolのチャーター・ハイヤーの予約方法を教えてください。

現在ご覧になっている公式サイトから予約が可能です。日本語ページがありますので、案内に沿って予約してください。

予約後は、tripoolのアプリをダウンロードしてください。アプリでメールに記載されている予約番号を入力すると過去のすべての予約を管理し照会できます。

乗車の30分前からは台北アリーナに向かうドライバーの位置情報をリアルタイムで確認できます。

また、チャット機能には自動翻訳機能があるため、ドライバーとは日本語で簡単なコミュニケーションが取れます。