台湾11月の服装選び|現地スタッフが教える気温別コーデと持ち物

台湾の11月は秋の季節ですが、南北に長い地形のため、地域によって気候が大きく異なります。北部の台北は涼しく雨が多い一方で、南部の台南・高雄は真夏のような暑さが続きます。この記事では、台湾11月の服装選びについて、現地スタッフの実体験をもとに詳しく解説します。

台湾は南北に長く、亜熱帯地域に位置しているため、北部の台北と南部の台南・高雄では、11月の気候に明らかな違いがあります。

基本的に、台湾の11月はまだ秋の季節で、近年は暖かい日が多く、平均気温は約24.3℃です

降水量については地域差が大きく、北部・東北部は雨が多い一方で、南部は比較的雨が少ない傾向にあります。北部で雨が多い理由は、北東季節風の影響を受けやすいためです。

また、近年の温暖化により、11月でも台風が発生する可能性が高まっています。台風接近時には、全国的に雨量が増えるため注意が必要です。

台湾中央気象署(日本の気象庁に相当)の統計データによると、急激な寒波は11月末から12月初旬まで発生しないため、11月は台湾旅行に適した時期といえます。

そのため、台湾の11月の服装選びでは、暖かい気温に対応しつつ、突然の雨に備えた準備が重要です。

地域別気温

各都市の最高気温

各都市の最高気温

(画像出典:台湾中央気象局公式サイト)

  • 北部(台北):約23℃
  • 中部(台中):約26℃
  • 南部(台南・高雄):約30~31℃

各都市の平地低温

各都市の平地低温

(画像出典:台湾中央気象局公式サイト)

  • 北部(台北):約19~20℃
  • 中部(台中):約20℃
  • 南部(台南・高雄):約19~21℃

これらの表は、台湾中央気象署が11月のある日に観測した各都市の最高気温と平地低温のデータです(平地低温は海抜200メートル以下の平地で測定)。

ご覧の通り、最高気温と平地低温の差は約10℃もあります。これは日中と朝晩の気温差を示しています。

南に行くほど、日中の最高気温は高くなりますが、朝晩の平地低温は北部とあまり変わりません。そのため、南部ほど日中と朝晩の寒暖差が大きくなります

この約10℃の寒暖差に対応するため、台湾11月の服装は重ね着できる服装が基本となります。

上旬・中旬・下旬の気温変化

上旬・中旬・下旬の気温変化

(画像出典:台湾中央気象局公式サイト)

このグラフは、2024年11月の台湾各都市の日々の気温変化(赤い実線)と降水量(緑のバー)を示しています。赤い点線は平均気温です。

台北(北部)

  • 北東季節風の影響を受けやすく、気温の変動が大きい
  • 11月中旬に27℃まで上がった後、下旬には17℃まで下がる
  • 気温差が最大10℃以上あり、服装選びが難しい

台中(中部)

  • 11月上旬から中旬までは比較的安定(24~26℃)
  • 下旬になると急激に気温が下がり始める
  • 11月末には18℃前後まで低下

台南・高雄(南部)

  • 上旬から中旬は24~26℃で安定
  • 下旬になると気温が急降下
  • それでも最低気温は18~20℃程度

台北を旅行する方への注意点:

台北は気温変動が激しいため、出発直前に天気予報を確認してからパッキングすることを強くおすすめします。事前に荷物を準備すると、実際の気温と合わない服装になる可能性があります。

中部・南部を旅行する方への注意点:

下旬に旅行する場合は、上旬・中旬より気温が下がるため、台湾11月の服装として薄手の長袖や羽織りものを用意しましょう。

台湾の11月は、地域によって降水パターンが大きく異なります。上ののグラフ(緑のバー)から、台湾11月の服装選びに影響する降水の特徴が読み取れます。

台北(北部)

  • 11月を通して小雨が断続的に発生
  • 特に上旬、中旬、下旬にそれぞれ降雨がある
  • 北東季節風の影響で曇りや小雨の日が多い
  • 1日の降水量は比較的少ないが、降雨日数が多い

台中(中部)

  • ほとんど雨が降らない
  • 上旬以降は晴天が続きやすい

台南(南部)

  • ほとんど雨が降らない
  • 降る時は一気に降る傾向

高雄(南部)

  • 台南と同様の降水パターン

北部(台北)を旅行する方:

小雨が多いため、台湾11月の服装として撥水性のある軽い羽織りもの折りたたみ傘が必須です。雨具は常に携帯しましょう。

中部・南部を旅行する方:

基本的に晴天が多いですが、突然の大雨に備えて折りたたみ傘を持参するのがおすすめです。台湾11月の南部では、雨具よりも日焼け対策が重要になります。

台北の11月服装

秋服

台北の11月は気温変動が激しく、服装選びが最も難しい地域です。

  • インナー:半袖Tシャツまたは薄手の長袖シャツ
  • アウター:撥水性のあるウィンドブレーカー
  • ボトムス:長ズボン、ジーンズ(朝晩は冷えるため短パンは避ける)

必須アイテム

  1. 折りたたみ傘(小雨が多いため)
  2. ストールやスカーフ(気温調整用)
  3. 薄手の靴下

気温変動に対応できる重ね着スタイルが基本です。日中暖かくなったら脱げる服装を心がけましょう。また、台湾の11月は台北で小雨が多いため、撥水性のある服やレインウェアがあると便利です。

台中の11月服装

夏服

台中の11月は上旬から中旬まで安定した気温で、服装選びが比較的簡単です。

上旬・中旬(24~26℃)

  • トップス:半袖Tシャツ、薄手の長袖シャツ
  • アウター:パーカー(朝晩用)
  • ボトムス:長ズボン、ハーフパンツ、スカート
  • 靴:スニーカー

下旬(18~22℃)

  • トップス:長袖シャツ、薄手のセーター
  • アウター:ジャケット、パーカー
  • ボトムス:長ズボン、ジーンズ

台湾11月の台中は、下旬に旅行する場合のみ注意が必要です。上旬・中旬は日本の初秋のような気候で過ごしやすく、軽装で大丈夫です。下旬は長袖を中心にした服装にシフトしましょう。

台南の11月服装

台南の11月は日中かなり暑く、寒暖差が大きいのが特徴です。

日中(30℃前後)

  • トップス:半袖Tシャツ、ノースリーブ、薄手のシャツ
  • ボトムス:短パン、スカート、薄手の長ズボン
  • 靴:スニーカー

朝晩(20℃前後)

  • 羽織りもの:ウィンドブレーカー

必須アイテム

  • 日焼け止め(日差しが強い)
  • 帽子やサングラス
  • 薄手の羽織りもの(室内の冷房・朝晩用)
  • 折りたたみ傘(突然の雨に備えて)

台湾の11月の台南は真夏のような暑さですが、朝晩は意外と冷えます。日中は夏服で問題ありませんが、必ず薄手の羽織りものを持ち歩きましょう。また、レストランや屋内は冷房が効いているため、体温調整できる服装が重要です。

高雄の11月服装

高雄の11月は台南と同様、暑さが続く地域です。

日中(31℃前後)

  • トップス:半袖Tシャツ、タンクトップ、リネンシャツ
  • ボトムス:短パン、ワンピース、薄手のパンツ
  • 靴:スニーカー

朝晩(19~20℃)

  • 羽織りもの:ウィンドブレーカー

必須アイテム

  • 日焼け対策グッズ(帽子、サングラス、日焼け止め)
  • 薄手の羽織りもの
  • 折りたたみ傘

台湾11月の高雄は真夏並みの暑さなので、基本は夏服でOKです。ただし、寒暖差が11℃以上あるため、朝の出発時や夜の外出時には羽織りものが必須です。また、台湾の南部は日差しが非常に強いため、日焼け対策を万全にしましょう。

日中の観光

台北(北部)での観光

台湾11月の台北では、風が強い日が多いため、撥水性のあるウィンドブレーカーに重ね着スタイルが基本となります。

注意すべきポイント:

  1. 台湾の公共交通機関(MRT、バス)には暖房設備がないため、車内でも肌寒く感じることがあります
  2. 人気観光スポットの九份・十分・野柳は山間部や海沿いに位置するため、市街地より気温が低くなります

これらのスポットを訪れる際は、通常より厚手の服装を準備しましょう。

運悪く台北で寒流(寒波)に遭遇した場合は、公共交通機関での移動は避け、チャーター車の利用も検討してください。車内は暖かく、移動が格段に楽になります。

「tripool」というアプリなら、乗車の2時間前まで予約可能です。急な天候変化に備えて、事前にアプリをダウンロードしておくことをおすすめします。

 

台中以南での観光

台湾11月の台中・台南・高雄では、日中の暑さ対策が重要です。

おすすめの服装:

  • 通気性の良い半袖やノースリーブ
  • 日焼け止め、帽子、サングラスは必須
  • 室内の冷房対策用に薄手の羽織りもの

夜市

台北の夜市

台湾11月の台北で夜市を訪れる際は、急な雨や風に備えた服装が必要です。

おすすめの服装:

  • 撥水性のあるウィンドブレーカーに重ね着スタイル
  • フード付きのアウターが特に便利

夜市は道が狭く人混みも多いため、傘を差すと周囲に迷惑がかかります。フード付きのアウターなら、急な雨でもすぐに対応でき、両手も空くので食べ歩きにも便利です。

台中以南の夜市

台湾11月の台中・台南・高雄の夜市では、日中と異なり夜風で肌寒く感じることがあります。

おすすめの服装:

  • 薄手の長袖シャツやカーディガン
  • 風を防げる薄手のアウター

日中は暑くても、夜になると気温が下がり風も出るため、台湾11月の南部でも羽織りものを持参しましょう。

台湾11月の旅行を快適に過ごすための持ち物を、服装関連とその他の必需品に分けてご紹介します。

地域や旅行時期によって必要なアイテムが異なるため、訪問先に合わせて準備しましょう。服装以外の持ち物については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

全地域共通の必須アイテム

  1. 薄手の羽織りもの
  2. 折りたたみ傘
  3. 歩きやすいスニーカー
  4. 薄手の靴下

台北(北部)旅行の場合

  1. 撥水性のあるウィンドブレーカー
  2. 長袖シャツ・薄手のセーター
  3. 長ズボン・ジーンズ
  4. ストール・スカーフ
  5. 薄手のジャケット
  6. レインコート
  7. 防水バッグ・カバー
  8. 替えの靴下

台中以南(中部・南部)旅行の場合

  1. 半袖Tシャツ・タンクトップ
  2. 短パン・スカート
  3. 薄手の長袖シャツ
  4. 帽子・サングラス
  5. 日焼け止め(SPF50+推奨)
  6. 日傘(晴雨兼用)
  7. 冷却シート

1. 地域による気候の違いを理解する

台湾11月の服装は、訪問地域によって全く異なります。台北と高雄では最高気温が8℃も違うため、複数都市を訪れる場合は両方に対応できる服装が必要です。

2. 寒暖差への対応を最優先に

台湾の11月は、どの地域でも日中と朝晩の寒暖差が約10℃あります。重ね着スタイルで、気温変化に柔軟に対応できる服装を心がけましょう。

3. 出発直前に天気予報を確認する

特に台北は気温変動が激しいため、1週間前の天気予報と実際の気温が大きく異なる場合があります。出発直前に最新の天気予報を確認し、必要に応じて持ち物を調整しましょう。

4. 撥水性・速乾性のある素材を選ぶ

台湾11月の台北では小雨が多く、南部でも突然の豪雨があります。撥水性や速乾性のある素材の服を選ぶと、雨に濡れてもすぐに乾き快適です。

□ 訪問都市の最新の天気予報と気温をチェック
□ 旅行時期(上旬・中旬・下旬)に応じた服装を準備
□ 重ね着できる薄手の服を複数用意
□ 雨具(折りたたみ傘・撥水アウター)を必ず持参
□ 室内の冷房対策用の羽織りものを用意
□ 歩きやすい靴を選ぶ
□ 南部では日焼け対策グッズを忘れずに
タクシーアプリを事前にダウンロード

 

Q:台湾の11月は半袖で大丈夫ですか?

地域によって異なります。

台南・高雄などの南部では、日中の最高気温が30~31℃で真夏並みの暑さのため、半袖やタンクトップが基本の服装となります。ただし、朝晩は20℃前後まで下がるため、薄手の羽織りものも必要です。

台中などの中部では、上旬・中旬は24~26℃で日中は半袖で快適ですが、下旬になると18~22℃まで気温が下がり、長袖中心の服装にシフトする必要があります。台湾11月の台中では、時期によって服装を使い分けましょう。

台北などの北部では、最高気温が23℃前後で風も強いため、半袖だけでは不十分です。日中でも長袖や薄手のセーターが必要になることが多く、台湾11月の台北の服装は、半袖をインナーにして重ね着スタイルがおすすめです。

結論として、台湾11月の服装では、半袖は持参すべきですが、地域に関わらず長袖や羽織りものも必ず用意しましょう。

Q:台湾の11月にダウンジャケットは必要ですか?

基本的に不要ですが、例外があります。

通常、台湾11月の平均気温は約24.3℃で、ダウンジャケットが必要なほど寒くはありません。最も寒い台北でも、日中の最高気温は20℃以上が一般的で、薄手のウィンドブレーカーやパーカーで十分対応できます。

ただし、台北で寒流(寒波)に遭遇した場合は例外です。まれに11月下旬から12月初旬にかけて寒流が到来することがあり、この場合は気温が17℃以下まで下がるため、薄手のダウンやフリースが役立ちます。しかし、台湾11月の服装として事前に持参する必要はなく、現地調達でも間に合います。

また、阿里山や合歓山などの山間部の観光地を訪れる場合は、標高が高いため気温が低くなり、厚手の服装が必要になります。

Q:台湾の11月は日本の何月くらいの気候ですか?

地域によって日本の異なる季節に相当します。

台北などの北部は、平均気温が約23℃で、日本の10月中旬から11月上旬の秋らしい涼しさを感じる気候に相当します。台湾11月の台北の服装は、日本の秋服(長袖シャツに薄手のアウター)が基本となりますが、雨が多い点が日本の秋とは異なります。

台中などの中部は、上旬・中旬の平均気温が24~26℃で、日本の9月下旬から10月上旬の初秋の爽やかな気候に近い感覚です。台湾11月の台中の服装は、日本の初秋と同じ感覚でOKですが、下旬は日本の10月下旬相当の服装が必要になります。

台南・高雄などの南部は、日中の平均気温が30~31℃で、日本の8月から9月上旬の真夏の暑さが続きます。台湾11月の南部の服装は、日本の夏服そのものですが、朝晩は日本の初秋(9月)程度まで気温が下がります。

ただし、いくつか注意点があります。台湾11月は日本よりも日中と朝晩の気温差が顕著なため、日本の同じ月よりも重ね着が重要になります。また、台湾は日本より湿度が高く、同じ気温でも蒸し暑く感じることがあるため、通気性の良い服装がおすすめです。

さらに、日本の秋は暖房を使い始めますが、台湾11月はまだ室内で冷房が効いているため、室内用の羽織りものは必須です。

Q:台湾の11月に長ズボンは必要ですか?

はい、必要です。どの地域でも朝晩は涼しくなるため、長ズボンは必須アイテムです。特に台北では、日中も長ズボンが基本の服装になります。

Q:台湾の11月にサンダルだけで大丈夫ですか?

サンダルだけでは不十分です。南部ではサンダルでも過ごせますが、台北では雨が多く滑りやすいため、スニーカーが必須となります。台湾11月の服装には、歩きやすいスニーカーを必ず持参しましょう。

Q:台湾の11月に夏服だけで大丈夫ですか?

南部でも夏服だけでは不十分です。日中は夏服でOKですが、朝晩の寒暖差や室内の冷房対策として、薄手の長袖や羽織りものは必ず必要になります。台湾11月の服装では、夏服に羽織りものを組み合わせるスタイルが基本です。
 

 

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