台北MRT全路線図と乗り方|駅から遠い観光地は配車アプリtripoolが便利
台北MRTとは?
台北MRTの特徴
台北MRTは、世界的に高く評価されている地下鉄システムです。
イギリスの文化雑誌「Time Out」が実施した世界50都市の公共交通システム調査では、台北MRTが第8位にランクインしました。
その評価の背景には、以下の3つの優れた特徴があります。
1. 高い定時運行率と短い運行間隔
台北の地下鉄は、各路線の定時運行率が99%以上を誇り、時間通りに運行されるため、旅行のスケジュールが立てやすいのが特徴です。
運行間隔も非常に短く、路線によって異なりますが、以下のように設定されています:
- 通勤ラッシュ時:約6分間隔
- オフピーク時:8~10分間隔
この高頻度運行により、日本の主要都市の地下鉄と同様に、待ち時間を気にせず利用できます。
2. 徹底された清潔さ
台北MRTが清潔に保たれている理由は、厳格なルールにあります。台北の地下鉄では、車内・駅構内での飲食が全面禁止されており、違反すると罰金が科されます。
3. 高い安全性
台北MRTは、ハード面・ソフト面の両方で安全対策が徹底されています。
- 全駅にホームドアを設置:転落事故を防止
- 防犯カメラを完備:車内・駅構内を24時間監視
- 駅員による定期的な巡回
これらの対策により、利用者満足度は97%という高水準を達成しており、女性や子供連れの旅行者でも安心して利用できる交通機関となっています。
台北MRTの営業時間
台北の地下鉄は、各路線の始発駅から終着駅まで、以下の時間帯で運行しています:
- 始発:午前6時
- 終電:深夜0時(24時)
ただし、上記は始発駅・終着駅の時刻であるため、乗車する駅によって利用可能な時間が異なります。
各路線・各駅の詳しい始発・終電時刻を確認したい場合は台北MRT公式サイトまたはスマートフォンで「台北捷運GO」で検索できます。
台北MRT路線図
路線図とダウンロード方法

(画像出典:台北MRTの公式サイト)
台北は2025年現在も地下鉄網の拡張を続けており、新駅の開業が随時行われています。そのため、最新の路線図を確認することが重要です。
台北MRTの最新路線図は、以下の方法で確認できます。
方法1:台北MRT公式サイト
台北の地下鉄の公式サイトにアクセスし、「路線図及各駅情報」のページをご覧ください。
公式サイトには日本語版のマップもありますが、台湾華語(繁体字中国語)の方が更新が早いという特徴があります。

(画像出典:台北MRTの公式サイト)
新駅の情報をいち早く確認したい場合は、繁体字版をチェックすることをおすすめします。
方法2:台北捷運GOアプリ

(画像出典:台北捷運GOのアプリストア)
台北MRT公式アプリ「台北捷運GO」をダウンロードすれば、いつでもスマートフォンで最新の路線図を確認できます。
ダウンロード方法も簡単です。
- App Store(iOS)またはGoogle Play(Android)を開く
- 検索バーに「台北捷運GO」と入力
- アプリをダウンロード・インストール
駅ナンバリングの仕組み
台北MRTは日本の地下鉄と同様に、各駅に駅名と駅ナンバーが設定されています。
台北MRTの駅ナンバーは、路線の英語略語(アルファベット)+ 2桁の数字で構成されています。
| 路線名 | 英語略語 | 色 |
| 板南線 | BL | 青 |
| 淡水信義線 | R | 赤 |
| 松山新店線 | G | 緑 |
| 中和新蘆線 | O | オレンジ |
| 文湖線 | BR | 茶色 |
| 環状線 | Y | 黄色 |
駅ナンバリングは、特に以下の場面で役立ちます:
1. 駅名が読めない時
台北の地下鉄の駅名は繁体字中国語で表記されており、日本では見慣れない漢字も多く含まれます。駅名の読み方が分からない場合でも、「BL12」「R28」などの駅ナンバーを覚えておけば確実に目的地を特定できます。
2. 路線図を見る時
路線図上でも駅ナンバーが併記されているため、言語に関係なく、数字で駅の位置を把握できます。
ただし、地元の人に道を尋ねる場合は注意が必要です。台北の地下鉄利用者の多くは駅ナンバリングよりも駅名や路線の色(「紅線」「藍線」など)で覚えているため、「BL12に行きたい」と伝えても理解されないことがあります。
地元の人に道を尋ねる際は、スマートフォンで駅名を繁体字表示にして画面を見せるのが最も確実です。
台北MRTの全路線を徹底解説
板南線(ブルーライン・BL)

板南線は台北MRTの中で最も混雑する路線であり、通勤・通学で利用する人が非常に多いことから、「台北の山手線」とも呼ばれています。
旅行者の方は、可能であればラッシュアワー(平日朝7時〜9時、夕方17時30分〜19時30分)を避けると、より快適に台北の地下鉄を利用できます。
主要駅と観光スポット
1. 西門駅
台北の渋谷と呼ばれる若者文化の中心地です。
- 特徴:プチプラから古着まで多様なファッションショップと台湾・日韓コスメが揃い、インスタ映えカフェが集中する繁華街です。
- おすすめ:1908年建造の西門紅楼で雑貨市を楽しみ、阿宗麺線でB級グルメを味わえます。
2. 龍山寺駅

台北で最も有名なパワースポット「龍山寺」への最寄り駅です。
- 特徴:1738年創建の古跡で、台湾独特の宗教文化と精緻な建築美を体験できます。
- おすすめ:縁結びの月下老人に恋愛成就を祈願し、占い横丁で台湾式占いを体験できます。華西街夜市も徒歩圏内です。
3. 忠孝新生駅・忠孝復興駅・忠孝敦化駅
台北MRTで最も充実したショッピングエリアを形成する3駅です。
- 特徴:高級ブランドから若者向けまで揃う台北一のショッピングストリートで、大型デパートと地下街が連なります。
- おすすめ:華山1914文創園区でアート体験、SOGOで日本ブランド、微風広場で台湾セレクトショップを巡れます。夜遅くまで営業しています。
淡水信義線(レッドライン・R)

淡水信義線には興味深い歴史があります。実は、この路線の前身は台湾鉄路(台鉄)の淡水支線として運行されていた伝統的な鉄道路線でした。鉄道ファンの方にとっては、その歴史を辿る「聖地巡礼」ができる路線とも言えます。現在の淡水信義線は、士林夜市や故宮博物院などの主要観光スポットへアクセスできる路線として、台北の地下鉄の中でも旅行者に最も利用される路線の一つです。
主要駅と観光スポット
1. 中山駅
日本人旅行者が最も集まる駅として知られています。
- 特徴:デパートや飲食店が集中しているため、初めての台湾旅行でも安心して観光できるエリアです。
- おすすめ:小籠包の名店・鼎泰豐で本場の味を堪能し、誠品書店で台湾土産や雑貨を探せます。おしゃれなカフェや雑貨店も豊富です。
2. 劍潭駅

士林夜市への最寄り駅です。
- 特徴:台北最大級の夜市へ徒歩でアクセスでき、B級グルメから衣料品、ゲームまで揃う台湾夜市文化の中心地です。
- おすすめ:夕方以降に訪れるのがベストで、豪大大鶏排などの名物グルメを食べ歩きながら夜市の活気を満喫できます。
3. 中正紀念堂駅
台湾の歴史を学べる重要なスポットです。
- 特徴:台湾をかつて統治した蔣介石のメモリアル施設で、壮大な建築物と広大な敷地を持つ国家級の記念公園となっています。
- おすすめ:台湾の歴史に興味がある方に最適です。周辺にはインスタ映えな国家劇院や国家音楽庁もあります。
4. 東門駅
台湾スイーツの聖地として人気の駅です。
- 特徴:豆花やマンゴーかき氷などの名店が集中し、台湾雑貨店や小物店も多数並ぶ、グルメとショッピングの両方が楽しめるエリアです。
- おすすめ:永康街エリアでグルメ巡りと雑貨ショッピングを満喫でき、思慕昔のマンゴーかき氷や鼎泰豐本店も徒歩圏内にあります。
5. 台北101/世貿駅

台北のシンボル「台北101」への最寄り駅です。
- 特徴:かつて世界一の高さを誇った超高層ビル(509.2m)があります。
- おすすめ:夕方に訪れて展望台から昼と夜の両方の景色を楽しむのがベストで、信義区のデパートや誠品信義店でのショッピングも人気です。
6. 淡水駅
淡水信義線の終点で、海辺のリゾートエリアです。
- 特徴:港町で、異国情緒あふれる街並みとオーシャンビューが楽しめる台北郊外の人気観光スポットです。
- おすすめ:夕方に訪れて美しいサンセットを鑑賞し、淡水老街で名物の阿給や鉄蛋を食べ歩きながら散策するのがおすすめです。
松山新店線(グリーンライン・G)

松山新店線には、七張駅から分岐する小碧潭支線があり、新店エリアへのアクセスも可能です。この路線の大きな特徴は、台湾のエンターテインメントとスポーツの中心地である台北アリーナ(台北小巨蛋)が沿線にあることです。
また、台北の地下鉄の中でも歴史と文化を感じられる路線として知られており、日本統治時代に設立された旧帝国大学の系譜を継ぐ国立台湾大学や、レトロな街並みが残る迪化街へのアクセスに便利です。
主要駅と観光スポット
1. 松山駅

饒河街観光夜市への最寄り駅です。
- 特徴:台北MRTの駅と台湾鉄路(台鉄)の駅が接続する交通の要所です。
- おすすめ:夜市では胡椒餅の名店「福州世祖胡椒餅」は必食です。
2. 台北小巨蛋駅(台北アリーナ駅)
台湾最大級の屋内イベント会場への最寄り駅です。
- 特徴:コンサート・スポーツイベントの聖地で、15,000人収容の台北アリーナがあり、国際的なアーティストも多数公演しています。
- おすすめ:台湾アーティストのライブ鑑賞が楽しめ、周辺にはカフェも充実しており、イベント前後の時間も過ごせます。
3. 北門駅
迪化街と台北駅エリアを結ぶ重要な駅です。
- 特徴:駅構内に台湾鉄道の歴史資料や展示があり鉄道ファンに人気で、清王朝から残る北門(承恩門)も駅すぐに見られます。
- おすすめ:迪化街では乾物、漢方、お茶、レトロ雑貨のショッピングが楽しめ、古い建物をリノベしたカフェやギャラリーも点在しています。
4. 公館駅
国立台湾大学の最寄り駅で、学生街の雰囲気が楽しめます。
- 特徴:台湾最高峰の大学である国立台湾大学のキャンパスへ徒歩すぐで、学生向けの安くて美味しい飲食店やカフェが充実しています。
- おすすめ:歴史的建築物とヤシの木の並木道を写真撮影し、公館夜市でリーズナブルなグルメを満喫できます。
中和新蘆線(オレンジライン・O)

中和新蘆線の最大の特徴は、大橋頭駅で路線が2方向に分岐するという独特な構造です。
- 蘆洲方面:大橋頭駅 → 蘆洲駅
- 迴龍方面:大橋頭駅 → 迴龍駅
このため、乗車時には必ず行き先表示を確認する必要があります。間違えた方向に乗ってしまうと、大橋頭駅まで戻る必要があるため注意しましょう。
中和新蘆線は、台北の地下鉄の中でも主に地元住民が利用する生活路線であり、観光客にはあまり知られていません。しかし、台北を代表するパワースポットやローカルな夜市へアクセスできる隠れた魅力的な路線です。
主要駅と観光スポット
1. 行天宮駅
台北随一のパワースポット「行天宮」への最寄り駅です。
- 特徴:行天宮の地下には占い横丁があり、日本語対応の占い師が多数在籍しています。手相、人相、姓名判断など、さまざまな占いを日本語で受けることができます。
- おすすめ:商売繁盛・学業成就・厄除けのご利益を求めて参拝した後、日本語で占ってもらうのも台湾旅行ならではの楽しい体験です。料金は1回500〜1,000台湾ドル程度が目安です。
2. 中山國小駅
雙城街夜市への最寄り駅です。
- 特徴:雙城街夜市は観光客が少なく、台北市民が日常的に利用する夜市です。地元の人々に混じって、リアルな台北の夜市文化を体験できます。おすすめ:
- 士林夜市のような大規模な観光夜市に飽きた方や、よりローカルで落ち着いた雰囲気の夜市を体験したい方に最適です。
文湖線(ブラウンライン・BR)

文湖線は、台湾で最初に開業した地下鉄路線という歴史的な意義を持つ路線です。台北の地下鉄の全路線の中で、車両スペースが最も狭いです。しかし、大部分が地上の高架区間を走行するため、車窓から台北の街並みを一望できます。
主要駅と観光スポット
1. 動物園駅
アジア最大級の「台北市立動物園」への最寄り駅です。
- 特徴:台北市立動物園は敷地面積165ヘクタールで約400種類の動物を飼育しており、園内には猫空ロープウェイの乗り場もあります。
- おすすめ:動物園を楽しんだ後、猫空ロープウェイで山上の茶芸館エリア「猫空」へ移動しましょう。約30分の空中散歩で台北市内を一望でき、台湾茶を楽しめる茶芸館で優雅な時間を過ごせます。
2. 松山機場駅(台北松山空港駅)
台北松山空港に直結する駅です。
- 特徴:台北市内中心部にある空港で、羽田空港への直行便もあります。駅から空港ターミナルまで直結しており、移動時間ゼロでアクセス可能です。
- おすすめ:桃園国際空港よりも市内アクセスが圧倒的に便利で、台北市内のホテルから30分以内で移動できます。
3. 南港展覽館駅
台北最大級のイベント会場「南港展覧館」への最寄り駅です。
- 特徴:台湾最大級のコンベンションセンター兼イベントホールで、国際展示会や大型コンサート、アイドルイベントが頻繁に開催されます。
- おすすめ:K-POPや台湾アーティストのコンサート、展示会に参加する方は文湖線が最も便利です。
環状線(イエローライン・Y)

台北MRT環狀線は、地元住民の生活利便性を高めるために建設された路線で、地下鉄ネットワークの中でも生活密着型の性格が強く、観光スポットはあまり開発されていません。
桃園空港MRT(エアポートライン)
桃園空港MRTは台北駅から桃園空港へ直結する地下鉄路線です。台北駅構内は広く複雑で迷いやすいため、案内表示に従って進むことをおすすめします。
また、桃園空港MRTには現在、直達車(車体が紫色)と普通車(車体が青色)の2種類があり、より速く到着したい場合や途中駅での混雑を避けたい場合は、事前に時刻表を確認して直達車を選ぶとよいでしょう。
台北MRTの運賃

台北MRT地下鉄の運賃を調べるには、「台北捷運GO」アプリをダウンロードし、「運賃」を選択して出発駅をクリックすると、目的地の駅までの運賃がすぐにわかります。基本料金は20台湾ドルからとなっています。
また、地球のアイコンを押すと言語の変更が可能で、お札のアイコンを押すと運賃のほか、所要時間や天気状況もすぐに確認できます。
台北MRTの乗車券・チケットの種類
片道切符(トークン)の購入方法

台北MRT地下鉄の片道切符(トークン)は、改札口の外にある自動販売機から購入できます。購入手続きはとても簡単です。画面では言語選択が可能です。
- 台北捷運GOアプリで運賃を検索してください。アプリがない場合は、販売機の上に掲示されている路線図を見て、丸の中の数字を確認してください。
- 販売機で日本語を選択し、コインの写真がついているボタンを押してください。
- 運賃と枚数を選択してください。
- 現金を投入してください。
クレジットカードは利用できませんのでご注意ください。
改札の通り方
乗車時

トークン(またはICカード)をお取りになりましたら、改札口へお進みください。
改札機のスクリーンの下にある読み取り部にトークンを軽くタッチしていただくと、ドアが開きます。ドアが開きましたら、そのままご乗車ください。
降車時
目的地の台北MRT・地下鉄の改札口を出る際は、改札機に付いているトークン投入口にトークンを入れてください。トークンが回収され、ドアが開きます。
台北MRTで使える交通カード
悠遊カード(EasyCard)
台湾の交通系ICカードには悠遊カード(ヨウヨウカード)と一卡通(イーカートン)があります。かつては日本のSuicaとICOCAのように互換性がありませんでしたが、現在は悠遊カードも一卡通もそれぞれの公共交通機関で相互に使えるようになりました。台北MRT地下鉄などの公共交通機関だけでなく、悠遊カードはコンビニやスーパーなど一部の店舗での買い物にも利用できます。悠遊カードの価格は1枚100台湾ドルです。悠遊カードは、空港、台北MRT駅、コンビニエンスストアで購入できます。
悠遊カードのチャージ方法
チャージはMRT地下鉄駅とコンビニエンスストアで簡単に行えます。MRT駅でチャージする場合は、カードをパッドに置き、お金を投入して画面の「次へ」と「確認」ボタンを押すだけです。紙幣やコインでチャージ可能で、小銭が多い場合はここで整理するのに便利です。大きな紙幣しかなくおつりが必要な場合は、台北MRTの案内カウンターでチャージできます。
なお、悠遊カードはクレジットカードやデビットカードではチャージできませんので注意してください。
台北MRTの悠遊カードの割引特典
2025年3月1日から、台北MRT地下鉄で常客優待制度が実施されました。
対象となるのは、チャージ式カード(悠遊カード、一卡通、愛金卡)の普通カードで全額運賃を支払う乗客です。つまり、悠遊カードを使う日本人観光客も対象に含まれます。
毎月の累積期間は、毎月1日の0時から当月最終日の24時までです。
当月中に台北MRTに乗車して初めて改札を通過した際に、キャッシュバック金額が自動チャージ方式で同じカードの電子マネーに入金されます。
キャッシュバック金額は現金と同等で、地下鉄乗車だけでなく少額決済にも利用できます。キャッシュバック金額の自動チャージ有効期間は、当月1日0時から1年間有効です。
キャッシュバックの還元率は、前月の累計乗車回数によって異なります。
11〜20回の利用で5%、21〜40回の利用で10%、41回以上の利用で15%の還元が受けられます。
当月のキャッシュバック金額は「前月累計乗車金額×現金還元比率」で計算され、1元未満の端数は四捨五入となります。
ただし、必要回数は11回からとなりますので、少なくとも5日程度の滞在が必要になるかと思います。
桃園空港MRTは対象外となりますのでご注意ください。
台北MRTのフリーパス
台北MRT地下鉄にはフリーパスが4種類あります。一日券は150台湾ドル、24時間券は180台湾ドル、48時間券は280台湾ドル、72時間券は380台湾ドルです。
購入方法
購入方法としては、オンラインでの購入はできません。一日券および24時間・48時間・72時間券は、台北MRT駅の案内カウンターで購入してください。
購入後の利用方法
購入後の利用方法は、まず最新版の「台北捷運Go」アプリをダウンロードまたは更新します。
次にカメラで優待QRコードをスキャンするか、「台北捷運Go」アプリを開いて「自訂服務(カスタムサービス)」内の「旅遊票優惠(旅行チケット優待)」を選択し、優待シリアル番号と認証コードを入力します。
そして優待クーポンページを表示して使用します。
ただし、上記のパスは桃園空港MRTや台北市内バスは対象外となります。
桃園空港MRTも対象となるのは「機捷北捷聯票(空港MRT・台北MRT共通券)」で、台北市内バスも対象となるのは「Taipei Fun Passの交通カード」です。
空港MRT・台北MRT共通券
機捷北捷聯票には2種類あり、1つは「台北MRT地下鉄48時間券+桃園空港MRT往復券」の優待セットで価格は520台湾ドル、もう1つは「台北MRT72時間券+桃園空港MRT往復券」のお得なセットで価格は600台湾ドルです。
ただし、これらは時間制限があるため、2日1泊または3日2泊の場合でないとお得になりません。
提携サイトでチケットを購入するとQRコードが発行され、桃園空港MRTのA12空港第一ターミナル駅、A13空港第二ターミナル駅などの指定駅のサービスカウンターで実物チケットと引き換えられます。
引き換え時にはパスポートの提示が必要です。
どのパスがお得?選び方ガイド
台北MRT地下鉄のフリーパスを選ぶ際は、滞在日数と利用頻度に応じて最適なものを選びましょう。
まず、1日に何度も台北MRTを利用する予定があり、桃園空港MRTは使わない場合は、通常の一日券(150台湾ドル)または24時間券(180台湾ドル)がおすすめです。
台北MRT地下鉄の基本料金は20台湾ドルからなので、1日に8回以上乗車するなら一日券、9回以上なら24時間券が元を取れる計算になります。
2日1泊または3日2泊の旅行で、桃園空港と台北市内の両方を移動する予定がある場合は、「空港MRT・台北MRT共通券」が断然お得です。
48時間券セット(520台湾ドル)なら、桃園空港MRT往復(320台湾ドル相当)と台北MRT48時間乗り放題が含まれており、別々に購入するより80台湾ドルもお得になります。
72時間券セット(600台湾ドル)も同様に、3日2泊の旅行者には最適な選択肢です。
ただし、台北市内バスも頻繁に利用する予定がある場合は、「Taipei Fun Passの交通カード」を検討する価値があります。台北MRT地下鉄だけでなくバスも乗り放題となるため、行動範囲が広がり、より自由な観光が楽しめます。
滞在日数が短く移動回数が少ない場合や、特定の路線のみを利用する予定であれば、悠遊カードをその都度チャージして使う方が経済的です。
台北MRTの乗り方
路線図アプリの活用法
まず、台湾旅行の必須アプリであるGoogle Mapをダウンロードしてください。
現在地と目的地を入力すると、ルートが表示されます。
表示されたルートを選択して、台北MRT地下鉄で行けるかどうか確認しましょう。
基本的に、Googleマップの情報は十分にわかりやすく表示されます。
ただし、Googleマップでは乗車料金が表示されません。
料金を確認したい場合は、台北捷運GOアプリを開いて「運賃」を選択し、Googleマップで提示された出発駅をクリックすれば、目的地の駅までの料金がすぐにわかります。
乗り換え方法とコツ

台北MRT地下鉄では、一部の駅で乗り換えの際に構内をかなり歩く必要があります。
乗り換えが必要な場合は、下車したらまず頭上の案内看板を確認してください。
それぞれの路線には代表的な色がありますが、同じ路線でも異なる方向へ行く可能性があるため、必ず行き先の文字も読んで確認しましょう。
不安な場合は、人身事故防止用のホームドアに停車駅の路線図が表示されているので、乗車前に再度確認することをおすすめします。
また、一部の電車は途中の駅までしか行かない区間運転の場合もあるため、それ以降の駅へ行く場合は一度下車して次の電車に乗り換えてください。
台北MRTの車内設備
台北MRT地下鉄の駅構内、改札口の外には通常トイレと無料の充電施設が設置されています。また、TPE-Freeという無料のWi-Fiを利用することもできます。
ただし、車内にはトイレ、無料の充電施設、無料のWi-Fiはありませんのでご注意ください。
台北MRTに乗る際の注意点・禁止事項
車内での飲食禁止

台北MRT地下鉄で最も注意すべき点は、車内での飲食が完全に禁止されていることです。
台湾旅行で利用頻度の高い桃園空港MRT、台北MRT、高雄MRTなど、全てのMRTシステムにおいて飲食は厳格に禁止されています。
台湾旅行初心者が特に注意すべきポイントとして、禁止エリアは黄色標線区域内と明確に定められており、この黄色線の内側では一切の飲食行為が禁止されています。
これには白湯やミネラルウォーターの摂取も含まれます。
この規則に違反した場合、台湾旅行中であっても容赦なく罰金が科せられます。罰金額は新台湾ドル1,500元以上7,500元以下(約7,500円〜37,500円)となっており、台湾旅行の予算に大きな影響を与える可能性があるため、十分な注意が必要です。
優先席のルール

台北MRT地下鉄では、優先席を深い藍色で表示し、その他の座席を薄い藍色で区別することで、色による明確な識別効果を通じて乗客に注意を促しています。
身体障害者、妊婦、移動が不自由な方、小さなお子様を抱えた方、体調不良の方、高齢者、その他実際に必要とする方などが優先的に利用できます。
通常時は座ることが可能ですが、もし必要としている方を見かけたら、席を譲りましょう。
スーツケース・大きな荷物の持ち込み
台北MRT地下鉄では、持ち込める荷物の最長辺は165センチメートルを超えてはならず、縦・横・高さの合計が220センチメートルを超えてはならないと定められています。ただし、車椅子、歩行補助器、ベビーカー、自転車、サーフボード、ペットカート、コントラバス、その他公告された物品は対象外です。
もし荷物が本当に多く、他の乗客に迷惑をかけたくない場合は、第1車両または最終車両に移動してください。これらの車両は、荷物が多い乗客や車椅子利用者のために設計されています。
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九份への行き方

台北MRT地下鉄では九份まで直接行けないため、大衆交通機関を利用する場合、台湾鉄道で瑞芳(ルイファン)駅まで、バスへの乗り換えが必要です。
また、台北MRT地下鉄の忠孝復興駅と西門駅の近くからは1062番バスと965番バスで直接アクセスできますが、九份は世界的な人気観光地のため、バスは早朝を除いて常に混雑しています。特に週末や祝日は、バス停で長時間待つことも珍しくありません。
2名以上でのご旅行なら、公共交通機関ではなく、ホテルや指定場所から直接出発できる貸切チャーターサービスをぜひご検討ください。混雑を避け、快適に九份まで移動できるため、限られた旅行時間を有効に活用できます。
一人旅の方には、tripoolの相乗りサービスが断然おすすめです。tripoolの相乗りサービスなら、自分で同乗者を探す必要は一切ありません。専用車による快適な移動を、通常の約半額という驚きのコストパフォーマンスで利用できるため、予算を抑えたい方にも最適な九份への行き方といえるでしょう。
オンラインで簡単に予約でき、確実に配車されるので安心です。台北MRT地下鉄では直接アクセスできない九份も、tripoolを使えばストレスフリーに訪れることができます。
十分への行き方
2025年11月現在、東北季節風と台風の外側環流による豪雨の影響で、台湾鉄道(台鐵)平溪線が被害を受け、11月30日まで運休が決定しました。運休区間は、平日(月~金)は瑞芳駅から菁桐駅まで全線運休となり、全区間でバス代行輸送が実施されます。週末(土・日)は瑞芳駅から十分駅まで電車が運行しますが、十分駅から菁桐駅までは運休となりバス代行となります。
十分へのアクセスは、平日はチャーター車が最もおすすめで、接続バスは本数が少なく待ち時間が長いため避けるべきです。週末は台湾鉄道とチャーターを組み合わせたハイブリッドプランが最適です。九份と一緒に巡る場合は、平日なら6時間貸切チャーター、週末なら4時間チャーター併用がベストです。
通常時、台北MRT地下鉄では十分まで直接行けないため、台北から十分への最も人気のあるアクセス方法は台湾鉄道(TRA)を利用した移動です。
十分の最寄り駅である「十分駅」は台湾鉄道の平溪線上にあるため、電車で直接アクセスできます。
しかし、九份も一緒に巡る予定の方は、最初から貸し切りチャーターをご利用したほうが断然便利です。その理由は、十分から九份までは電車のみでの移動がほぼ不可能という問題があります。十分駅から一度瑞芳駅まで戻り、そこから混雑したバスに乗り換える必要があるため、時間のロスと体力の消耗が避けられません。
九份も一緒に巡る予定の方は、最初から貸し切りチャーターをご利用したほうが断然便利です。
台北MRT地下鉄では到達できない両スポットを、待ち時間なくスムーズに巡ることができるため、限られた旅行時間を最大限に活用できます。
桃園空港への行き方
台北から桃園空港への最も便利な移動手段は、桃園空港MRT(台湾では機場捷運と呼ばれています)です。
現在、直達車(車体が紫色)と普通車(車体が青色)の2種類があり、料金はどちらも同じ150台湾ドルです。
しかし、桃園空港MRTは常に混雑しています。
特に通勤で利用している地元の方も多いため、約40分ほど荷物を持ったまま立つ必要がある場合もあります。
2名以上でのご旅行なら、桃園空港MRTではなく、ホテルや指定場所から直接出発できるtripoolの空港送迎サービスをぜひご検討ください。
tripoolの空港送迎サービスなら、重い荷物を持って台北MRT地下鉄の駅まで移動する必要もなく、混雑した車内で立ち続ける心配もありません。
特に早朝便や深夜便のフライトをご利用の場合、tripoolの予約制空港送迎なら時間通りに確実に空港まで送迎してくれるので安心です。
オンラインで簡単に予約でき、料金も事前に確定するため、言葉の心配もありません。台北MRTでのアクセスが不便な時間帯や、荷物が多い旅行には、tripoolが最適な選択肢となるでしょう。
台北MRT利用時のよくある質問(FAQ)
Q:台北MRTの営業時間は何時から何時までですか?
台北MRT地下鉄は、始発が午前6時、終電が深夜0時(24時)となっています。ただし、これは各路線の始発駅・終着駅の時刻であるため、乗車する駅によって利用可能な時間が異なります。各駅の詳しい始発・終電時刻を確認したい場合は、台北MRT公式サイトまたは「台北捷運GO」アプリで検索できます。
Q:台北MRTで飲食はできますか?
いいえ、台北MRT地下鉄では車内・駅構内での飲食が完全に禁止されています。禁止エリアは黄色標線区域内と明確に定められており、この黄色線の内側では一切の飲食行為が禁止されています。これには白湯やミネラルウォーターの摂取も含まれます。違反した場合は、新台湾ドル1,500元以上7,500元以下(約7,500円〜37,500円)の罰金が科されますので、十分ご注意ください。
Q:悠遊カードはどこで購入できますか?
悠遊カードは、桃園空港、松山空港、台北MRT駅、コンビニエンスストア(セブンイレブン、ファミリーマート、OKマート、ハイライフ)で購入できます。価格は1枚100台湾ドルです。桃園空港では両ターミナルの桃園空港MRTサービスブース(営業時間8:00〜21:30)、または営業時間外は自動券売機で購入可能です。
Q:悠遊カードのチャージはどこでできますか?
悠遊カードのチャージは、台北MRT地下鉄駅とコンビニエンスストアで簡単に行えます。MRT駅でチャージする場合は、カードをパッドに置き、お金を投入して画面の「次へ」と「確認」ボタンを押すだけです。紙幣やコインでチャージ可能ですが、クレジットカードやデビットカードではチャージできませんのでご注意ください。
Q:台北MRTのフリーパスはどれを選べばいいですか?
滞在日数と利用頻度に応じて選びましょう。1日に8回以上台北MRTを利用する予定で桃園空港MRTは使わない場合は、一日券(150台湾ドル)または24時間券(180台湾ドル)がおすすめです。2日1泊または3日2泊で桃園空港と台北市内の両方を移動する場合は、「空港MRT・台北MRT共通券」(48時間券セット520台湾ドル、72時間券セット600台湾ドル)が断然お得です。移動回数が少ない場合は、悠遊カードをその都度チャージして使う方が経済的です。
Q:台北MRT車内にWi-Fiや充電設備はありますか?
台北MRT地下鉄の駅構内(改札口の外)には、無料のWi-Fi(TPE-Free)、トイレ、充電施設が設置されています。ただし、車内にはトイレ、充電施設、Wi-Fiはありませんのでご注意ください。
Q:大きなスーツケースを持ち込めますか?
はい、持ち込めます。ただし、持ち込める荷物の最長辺は165センチメートル以下、縦・横・高さの合計が220センチメートル以下と定められています。荷物が多い場合は、第1車両または最終車両に移動してください。これらの車両は、荷物が多い乗客や車椅子利用者のために設計されています。
Q:台北MRTで九份や十分に行けますか?
台北MRT地下鉄では九份や十分まで直接行けません。九份へは台北MRT忠孝復興駅または西門駅近くから1062番バスや965番バスで行けますが、常に混雑しています。十分へは台湾鉄道の平溪線を利用する必要があります。2名以上の旅行なら貸切チャーターサービス、一人旅ならtripoolの相乗りサービスが便利で快適です。
Q:桃園空港から台北市内へはどう行けばいいですか?
桃園空港MRTが最も便利です。直達車(紫色)と普通車(青色)の2種類があり、料金はどちらも150台湾ドルです。ただし、通勤時間帯は混雑するため、2名以上の旅行で荷物が多い場合や早朝・深夜便の場合は、tripoolの空港送迎サービスがおすすめです。
Q:台北MRTで乗り換えは難しいですか?
台北MRT地下鉄の乗り換えは比較的わかりやすいですが、一部の駅では構内をかなり歩く必要があります。乗り換え時は頭上の案内看板を確認し、路線の色だけでなく行き先の文字も必ず読んで確認しましょう。不安な場合は、ホームドアに表示されている停車駅の路線図で再度確認することをおすすめします。また、一部の電車は区間運転のため、それ以降の駅へ行く場合は一度下車して次の電車に乗り換えてください。


